TVer同時配信へ
その裏に潜む功罪とは?
ついに地上波との同時配信が本格化したTVer(ティーバー)。日テレ系はすでに始まっているが、各局も今月末までに開始する予定だ。同時配信は、主にニュース、情報番組系。これで関西でも関東のニュース番組が見られることに。今後はバラエティー、ドラマなど、その幅は広がり便利になるだろう。一方で、制作側には問題点も。まずは、お金の問題。今はTVerやユーチューブで、同時生配信や告知動画を撮っても、制作費にプラスされるわけではない。全てが番組予算内で作られている。が、出演者の事務所や制作会社側とすれば、そこに上乗せを要求するのは当然だ。何せ他の実作業を伴ったり、他コンテンツに出ているのだから。でも、そこら辺の法整備が追い付いていない。また、芸人にとって死活問題ともいえる「ネタかぶり」も。近年、動画配信が増え、ネタが記録として残ることが多い。なので、どこかで見たネタだ、という人が増えた。これによって鮮度が落ち、笑いの量も減る。何度も回転させるよりも、たまに味わう高級なネタで勝負したい。おすしのようだが、一緒なのだ。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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