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文化財 仏像のよこがお
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−第10回−文化財 仏像のよこがお「粉河の聖を舳に立てて、乗せて渡さん極楽へ」
粉河の聖を舳に立てて、乗せて渡さん極楽へ 平安時代末期、後白河法皇が「今様(いまよう)」という歌謡を集約した『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』の中に、「大峰聖(ひじり)を舟に乗せ、粉河の聖を舳(へ)に立てて… -
−第9回−文化財 仏像のよこがお「オオウナギとともに立つ観音像」
オオウナギとともに立つ観音像 夏の「土用の丑(うし)の日」にウナギを食べるという文化があります。『万葉集』にも、大伴家持が夏にウナギを食べることを詠んだ歌があるので、滋養強壮の効果は古くから知られていたようです。今回取… -
−第8回−文化財 仏像のよこがお「度重なる難を乗り越えた仏像」
度重なる難を乗り越えた仏像 円福寺愛染明王立像 紀の川市穴伏の円福寺に、珍しい姿の仏像があります。像高52・9cm、江戸時代に作られた愛染明王(あいぜんみょうおう)という仏で、頭上に獅子の顔を表した冠をかぶり、手が6本表… -
−第7回−文化財 仏像のよこがお「疫病平癒の霊験仏」
疫病平癒の霊験仏 薬師如来坐像(薬師寺蔵) 新型コロナウイルス感染症が世界中で広がり、日常生活にも大きく影響を及ぼす未曽有の事態となっています。 歴史的に人間社会は、常に疫病の脅威にさらされ続けてきました。現代の感染症対… -
−第6回−文化財 仏像のよこがお「所蔵者不明の盗難被害仏像」
所蔵者不明の盗難被害仏像 所蔵者不明の阿弥陀如来坐像全体 全国で仏像の盗難被害が発生しています。犯人は、普段から人のいない無住寺院を特に狙っています。オークションサイトの成長による売買方法の多様化・容易化と、骨董(こっと… -
−第5回−文化財 仏像のよこがお「新発見、高野山の歴史を語る神像」
高野名人坐像(左)と丹生明神坐像(大滝丹生神社蔵) 仏の姿を彫像で現すのと同じように、神の姿を彫像で表すことがあります。目にする機会は少ないものの、社殿の中に秘められてきた神の姿「神像」は、人々の信仰と地域がたどってき… -
−第4回−文化財 仏像のよこがお「仏に変身するための仮面」
仏に変身するための仮面 高野山の山奥に、かつて花園荘という荘園がありました。高野山の根本寺領の一つで、優美な名前は、仏前への供花などを供給したことが起源とされています。同荘のうち、花園上荘の鎮守・上花園神社(かつらぎ町花… -
−第3回−文化財 仏像のよこがお「仏像は歴史のタイムカプセル」
仏像は歴史のタイムカプセル 2014(平成26)年の年末、かつて県内で町史編さんに携わっていた知人から電話がありました。すさみ町の「持宝寺」の本尊を修理に出したら、像内から銘(めい)文が見つかったとのこと。情報提供に感謝… -
−第2回−文化財 仏像のよこがお「徳川頼宣が見つめた仏像」
徳川頼宣が見つめた仏像 海南市冷水の高台に建つ「海雲寺」に、1347(貞和3)年に造られた「釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう=上写真中央)及び迦葉(かしょう=同右)、阿難(あなん=同左)立像」が伝わります。仏教を開いた… -
−第1回−文化財 仏像のよこがお「仏像のある風景」
仏像のある風景 「仏像」と聞いて皆さんはどんな風景を頭に浮かべるでしょうか。きらびやかな寺の本堂にまつられている本尊像。路地の角の小さなお堂にまつられている石仏。あるいは博物館の展示室でライトアップされた仏像かもしれま…