NHKの番組ネット同時配信
どうなる受信料?
2020年の東京五輪に向け、NHKが番組のインターネット常時同時配信を始めるそうだ。誰が決めたのか知らないが、それには膨大な費用がかかるらしい。そこでテレビを持たないネットだけの世代にも、視聴の有無に関係なく受信料を新設するとの報道が出ていた。確かに、NHKには良質なコンテンツが多い。朝ドラ、大河、チコちゃん、ファミリーヒストリー、紅白など数え上げればきりがない。ただ、それは受信料からなる膨大な予算があってこそ。一度、NHKのドキュメンタリー取材に同行したが、60分のVTRを作るのに、1年以上の月日をかけていた。これは民放ではあり得ない。また、東京五輪後に建設する新社屋の費用は約1700億円だという。そう、削減できるところはまだあるのに、見てもいないのに受信料を徴収。これじゃ、皆は納得しない。例えば、ニュースなどの報道番組は無料、その他は課金制にするとかでいいのでは。その有料コンテンツを作った下請け業者にも、課金の何%とか配分があって…なんてことが起きれば、少ない予算でも目の色を変えて番組を作るだろう。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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