近畿大学附属和歌山 高等学校・中学校

無理のない計画を立て
基礎をしっかりと身につける

 私は長年進路指導部で受験生を見てきました。その中で気づいた、うまくいく生徒の特徴は、基礎を大切にしているかどうか。学習において、基礎的なことを意外とおろそかにしている場合が多くあります。“基礎=簡単なこと”ととらえるのではなく、すべての土台となることだという意識を持って、きちんと理解することが重要です。夏休みは無理に難しい問題ばかりをやろうとするよりも、基礎固めをしっかりと。また、やったりやらなかったりと、メリハリのない学習スタイルは、力が付きにくいものです。決まった時間で継続的に学習できるようしっかりと計画を立てて。まず1週間やってみて、計画通りに進まなければ、修正を加えながら無理のないスケジュールで取り組んでください。

「勉強ばかりの中で、食事が一番の楽しみだった」といった生徒の声をよく聞きます。保護者の皆さんは、そういった生活面を支えながら、受験生だからと特別扱いはせず、あいさつや身の回りの片付けなど、人として当たり前のことを当たり前にできるよう、サポートしてあげてください。勉強の成果があらわれるまでに時間がかかる場合もありますが、子どものがんばりを褒めてやる気を引き出す、メンタルのケアも大切です。

また今年度から、本校受験の小学生に向けて、プレテストを実施します。本番さながらの試験を体験できる良い機会なので、ぜひ活用を。

教頭 渡辺公威さん

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