智辯学園和歌山 中学校・高等学校

応用力を得るには、まず土台から
生活リズムを整え基礎を固める

 受験生にとって自発的な学習が必要になる夏。長期休暇の期間は、焦りや不安から、難しい問題ばかりを解こうとしがちですが、基礎を中心とした学習を進めることを推奨します。きちんと段階を踏んだ基礎固めが、その後の応用力につながります。基礎力に十分自信のある人は難しい問題にチャレンジしてもいいと思いますが、壁にぶつかったときは、必ず基本に立ち返りましょう。落ち着いて、自分に何が足りないのかを分析し、綿密な学習計画を立てましょう。

もちろん、疑問点や自分では解決できない不安があれば、学校や塾を頼ることも必要です。一人で孤独に進めるのではなく、受けられるサポートはしっかり受け、時には友人同士で助け合いながら着々と力を伸ばしてください。

生活面では、やはり規則正しく過ごすことが重要になってきます。無理して夜遅くまで勉強するような、体調を顧みない詰め込み型の学習方法では、結局、本当の学力は身につきません。睡眠時間や食事の時間を確保した上で、持続できるペースでコツコツと学習を進めましょう。

保護者の皆さんは、そういった子どもの生活リズムを整えるサポートをしてあげてください。学習に関する激励もある程度必要ですが、子どもの自発性を信頼し、できたことをしっかりと褒めることが大切。努力を認めることが、子どもが自ら次のステップに向かう気持ちを伸ばします。

中学校教頭 土橋康宏さん

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