焦らず、じっくり、最後まで
夢の実現に向けて

いよいよ受験本番までラストスパート。受験生には、最後まで諦めずに志望校に挑む姿勢を大切にしてほしいものです。今年はコロナ禍で不安もありますが、家族で支え合って、受験生をサポートしたいですね。受験生に向けたコロナ予防について、届けます。

受験予備軍の皆さんにも参考にしてもらえるよう、学校情報や入試スケジュールなども掲載しました。

受験生コロナ予防
家族みんな乗り越える

年が明けると、いよいよ受験シーズンを迎えますが、この冬は特に新型コロナウイルス感染症の流行が気になります。風邪やインフルエンザも多くなる時期ですが、改めて確認しておきたい感染予防策。和歌山市保健所で聞きました。

新型コロナ、発症2日前から感染の恐れ
マスクの着用と、しっかり手洗い

受験勉強もいよいよ大詰め、年が明けると受験シーズンに突入します。受験生にとって、勉強に取り組むことはもちろん大切ですが、今年は、新型コロナウイルスの感染状況が気になるところ。

全国では11月初旬から感染者が再び増加傾向になり、和歌山県内でも中旬以降、新規感染者が連日複数確認されています(11月18日現在)。さらなる今後の感染拡大が心配される中、これから大切な時期を迎える受験生にとっては、日頃の体調の管理とともに、感染予防に気を配らなければいけません。

新型コロナウイルスは、一般的には「飛沫(ひまつ)感染」や「接触感染」により感染を拡大します。「飛沫感染」とは、感染者のくしゃみや咳(せき)、つばなどと一緒にウイルスが放出され、そのウイルスを他の人が口や鼻などから吸い込んで感染すること。また、「接触感染」は、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後などにその手で周りの物に触れるとウイルスがあちらこちらに付着し、それを他の人が触ることでウイルスがその人の手を介して口や鼻、目などから感染することです。だからこそ、今の日常生活において、飛沫を防ぐマスクの着用と、こまめな手指の消毒が欠かせなくなっています。

和歌山市保健所に、受験生のための新型コロナ感染予防のポイントについてアドバイスをもらいました。
「新型コロナウイルスは、発症する2日前から感染力があることが分かっていて、まったく症状がなく、本人が自覚しないままに誰かに感染させてしまう恐れがあることが分かっています。これが厄介なところ」と、話すのは、同市保健所総務企画課の丹生哲哉副課長。 「だからこそ、日常のマスク着用が大切。仲の良い友達同士だからといって油断せず、“親しき仲にも礼儀あり”と、登校中や学校生活の中でも、マスクを着けていてほしいですね」と。

さらに、「健康観察は毎日の日課に」と呼びかける丹生副課長。そのポイントは、体温はどうか(目安として37・5度以下か)、だるさや咳などの風邪症状がないかなどを日々観察することと、手洗いは普段以上に丁寧に、頻繁にしてほしいと話しています。

3つの“密”に加えて“5つの場面”
本人だけじゃなく家族みんなが注意を

その上で、いわゆる“3つの密”に気をつけること。「密閉空間」「密集場所」「密接場面」、これらの“密”を避けるように工夫をすることは、これまでも広く呼びかけられています。

「これに加えて、今年10月下旬ごろに政府から『感染リスクが高まる“5つの場面”』が提唱されました」と、説明する丹生副課長(下図参照)。

「これは、特に、大人が気をつけてほしいことですね。大切な時期を迎える受験生が家族にいる家庭では、特に大人の行動が重要なポイントになるといっても過言ではありません」と、注意を呼びかけます。

高校生以下の子どもの感染は家庭から
濃厚接触者になる可能性も

和歌山市の高校生以下の新型コロナウイルスの感染状況を聞くと、11月12日現在で12例。そのうちの3例は感染経路が不明、または家族以外からの感染でしたが、9例は家族内感染でした。

「ほぼ、家庭内の大人から感染していることが分かります。それは親だけでなく、例えば、大学生の兄姉のケースがあるかもしれません。新型コロナの流行地域に行って飲食をしたり、また通勤、通学したりするなど行動範囲の広い人や、さらに複数の人数で集まる機会が多いなど、活動な活溌な人は、感染リスクが高いと考えてください」。左記の図にある“5つの場面”は、こうした行動に警鐘を鳴らすものです。

「家族が感染者となると、受験生本人も感染するリスクが非常に高くなるということと、PCR検査をして陰性だったとしても濃厚接触者として2週間は自宅待機が必要になります。もし、受験本番の日と重なると、受験できなくなる可能性もあるのです。受験生がいるご家庭は、本人だけじゃなくて、家族みんなで予防を心がけ、乗り越えてほしい」と丹生副課長。新型コロナウイルスには潜伏期間もあるので、目安として約1カ月、受験日などの重要な時期までの行動には、くれぐれも注意したいところです。

流行地域に行く機会があったり、“5つの場面”に当てはまる行動があった場合には、家庭生活でも子どもとの接し方を考え、少し距離を置くことが予防につながります。受験生を支える親としての行動を、この機会に見直しましょう。

和歌山市の高校生以下の新型コロナウイルス感染状況(11月12日現在)

これまで 12例
このうち家庭内感染 9例、感染経路不明または家族外 3例

受験生本人が気を付けること
●マスク着用 
●しっかり手洗い 
●毎日の健康観察 
・熱はないか
・だるさや咳(せき)、風邪のような症状はないか

受験生だけじゃない! 大人も注意したいこと

3つのを避ける!!

①換気の悪い
密閉空間
②多数が集まる
密集場所
③間近で会話や発声をする
密接場所

お父さん、お母さん、大丈夫ですか?

感染リスクが高まる5つ場面

場面1

飲酒を伴う懇親会など
飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下します
聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい
特に、敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると感染リスクが高まります
回し飲みや箸などの共用が 感染のリスクを高めます

場面2

大人数や長時間におよぶ飲食
長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて感染リスクが高まります
大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まります

場面3

マスクなしでの会話
マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染でのリスクが高まります
マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されています
車やバスで移動する際の車中でも注意が必要

場面4

狭い空間での共同生活
狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まります
寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されています

場面5

居場所の切り替わり
仕事で休憩時間に入ったときなど、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがあります
 休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されています

もし、感染の可能性が心配されるなら家庭でできること

受験で大切な時期は、子どもと距離を取る
寝室は分ける
食事の時間をずらす
会話するときは家庭内でもマスクを着用
こまめな手洗いを徹底する

驚きの合格率!!生徒・保護者・塾の努力の結晶です。

ちゃぁるず

子育てママ応援スペシャルちゃあるず2019年3月16日号

受験カテゴリ

ページ上部へ戻る