和歌山の県立中高一貫校 県立 向陽中学校
- 2022/7/9
- 中学校受験
県立 向陽中学校
豊かな人間性と高い知性を兼ね備え
国際的な視野で考え、行動する人材を育む
和歌山県立向陽中学校は県内公立初の併設型中高一貫教育校として2004年に開校。その歴史は1915年に創立された旧制海草中学校に始まり、百余年の伝統を背景に、先進的な学びを系統的に展開した質の高い教育が行われています。校訓は「自彊不息(じきょうふそく)」(自ら進んで努力する)や「質実剛健」「文武両道」。「凡事徹底」(当たり前のことをしっかり取り組む)を意識し、生徒たち自身が学び合い、高め合う集団づくりを基盤としています。
国際社会に貢献できる真のリーダーを目指すため、「豊かな人間性と高い知性を持つ、スケールの大きな人材の育成」を教育目標に設定。
「STEAM(スティーム)」「コミュニケーション」「環境」の3つのVIEW(ビュー、視点・視野)を学習の柱に“協働、行動、探求”に重点を置き、主体性と幅広い学力を育みます。
「STEAM」の名称はサイエンス(科学)、テクノロジー(技術)、エンジニアリング(工学)、アート(芸術)、マスマティックス(数学)の英字の頭文字から。その名の通り、理科系科目に重点を置いたカリキュラムで、自然科学に関する学力を育てます。「コミュニケーション」は国際化や社会生活に対応する豊かな社会性の育成を目指します。「環境」は自然環境の調査や観察などから学ぶ体験型学習を整えます。中でも「環境」は高等学校環境科学科の教育課程にスムーズに接続できる内容で、情報活用、課題設定・課題探究、ディベートの力を養います。
豊かな授業時数や中高連携の指導
世代を超えた行事やクラブも多彩
授業時間は文部科学省が示す標準時数より年間100時間程度多く実施。今年度から50分授業に改め、週当たりの授業時数を増やし、学びを繰り返すことで学習内容の定着を図ります。また、2学期制から3学期制になり、季節の節目を大切にした教育活動にも新たに取り組んでいます。
他にも、生徒の言語活動を大切にして思考力や表現力を向上させるグループワークや、中高が連携した専門性を生かした指導も。高校教員による授業では、高校で学ぶ内容を取り入れた発展的な学習が行われています。
学校行事は多種多様。1年次の「交流合宿」、2年次の「体験学習合宿」、3年次の「修学旅行」では、豊かな体験活動を通して、人・自然・社会との関わりを学びます。文化祭や体育大会では中高合同で行われる場面もあり、世代を超えた仲間づくりの場が持たれます。
生徒会活動や部活動も活発。体育系、文科系それぞれ11のクラブがそろい、ほとんどの生徒が加入して練習や稽古に日々励んでいます。県代表常連のクラブも目立ち、校訓の「文武両道」を実践。中でも理科部は、今年4月に行われた「ロボカップジュニア・ジャパンオープン」の日本リーグレスキュー部門で、昨年に続き、2年連続の全国優勝を果たしました。また、英国や台湾、中国など海外の学校との交流や、社会で活躍する卒業生を招く講演会など、さまざまな分野の専門的知識、多彩なコミュニケーションや経験を得る機会も設けています。
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多様な学びに触れる校外での合宿活動
中高でダブル優勝を果たしたクラブも
コロナ禍で学校行事等の中止や縮小が余儀なくされてから2年。向陽中学校では必要な感染症対策を継続しながら、教育活動の制限を少しずつ緩和しています。集団宿泊体験も2年ぶりに実施され、中学3年生の修学旅行では福井県を2泊3日で訪れ、県立恐竜博物館や年縞(ねんこう)博物館の見学や講義の受講、星空観察、カッター体験などを通して学びや交流を深めました。樋上睦芳教頭は、「今年の3年生は1年次の交流合宿が中止、2年次の体験学習合宿は日帰りだったので今回が初めての宿泊体験。校外ならではの学習機会に触れ、貴重な経験になったと思います」と話します。
クラブ活動にも力を入れる向陽生。高校生と合同のクラブもあり、より高度な技術や精神力が磨かれる機会に恵まれています。今年4月に行われたロボットコンテストの全国大会「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2022けいはんな」では中学理科部と高校物理部がダブル優勝を達成。「理科部は昨年度に続いて2連覇の快挙。物理部は7月にタイで行われる世界大会への出場が決定しました。先輩たちの日ごろの研究に対する姿勢を目の当たりにできるのも、中高一貫校の良さでは」と樋上教頭は話していました。
県立 向陽 中学校
名称 | 県立 向陽 中学校 |
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住所 | 〒640-8323 和歌山市太田127 |
電話番号 | 073(471)0070 |
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