地元の選手が出たときはぜひ声援を
思い切り投げられたやりは、軌道にのって真っ直ぐと遠くまで飛ぶ―。6月26日に新潟県で行われた「第99回日本陸上競技選手権大会」のやり投げ競技で、2位に輝いた助永仁美選手(27歳、オークワ所属)。58メートル51で自己ベストを更新。今波に乗っている選手です。
助永選手が陸上競技を始めたのは中学1年生のとき。「砲丸投げと円盤投げをしていて、高校1年生のときにやり投げを始めました。砲丸と円盤を投げる合間の気分転換に投げていたら意外とよく飛んで(笑)」
やり投げは、2メートル強のやりをどれだけ遠くに投げられるかを競う競技。「6回の投てきで最も遠くまで飛ばせた人が勝ち。最後まで見ないと勝敗が分かりません。一本一本見てほしいです」と助永選手。
練習は母校の大阪体育大学か紀三井寺陸上競技場で行います。1時間で約60本も投げ込む日もあれば、試合前になると6回の投てきでまとめることを意識して、1日6本しか投げない場合も。
「これまで練習で投げすぎて、試合でうまく投げられなかったりしたので、同じ失敗をしないために“今日できることをしよう”と心掛けています」と、自分自身をしっかり管理します。
助永選手は5月に行われた「和歌山県春季陸上競技選手権大会」で標準記録を突破。すでにわかやま国体への出場権利を獲得しています。「わかやま国体までは5試合あるので、体をどう仕上げていくかが課題。今調子が上がっているので、それを維持しつつ、本番で練習通りに投げられるように体を作っていきたいと思います。あと、けがをしないこと」
「目標は60メートル越え。しっかり練習すれば、結果はついてくると思うので、勝って、職場の人や和歌山の人に喜んでもらいたいです。和歌山の選手が出たとき大きな声で応援していただけると力になるので、声援よろしくお願いします! 」と、笑顔で話してくれました。
助永選手の話す様子はとても謙虚でしたが、内には熱い闘志がうかがえました。本番での活躍に期待です。
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