80歳までに3人に1人が経験すると推定されている「帯状疱疹」。今年度4月1日から原則65歳以上の人を対象に、公費補助のある定期予防接種となり、希望する人への接種が始まりました。和歌山県健康推進課で話を聞きました。
自己負担額は自治体などで異なる
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかったときに体内に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが、加齢や疲労、ストレスなどによる免疫力の低下で再活性化し、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が帯状に現れる病気です。重症化すると、皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」などの合併症を引き起こし、日常生活に支障をきたすこともあります。
国立感染症研究所の「帯状疱疹ワクチンファクトシート」によると、発生率は50代から増え始め、70代でピークに。85歳では約50%の人が帯状疱疹の罹患(りかん)歴があるとされています。
国は、高齢者の発症や合併症を防ぐため、今年4月1日から、帯状疱疹ワクチンを定期接種に位置づけました。公費補助は生涯において1回限りで、対象は今年度内に65歳になる人と、ヒト免疫不全ウイルスに感染し、免疫機能に障害のある60~64歳の人。2029年度までは経過措置として、70・75・80・85・90・95・100歳になる人も対象です。100歳以上の人は今年度だけ、全員が対象となっています。
帯状疱疹ワクチンは、1回接種の生ワクチンと、2回接種の不活性化ワクチンの2種類あり、罹患している病気や治療状況により、接種できない場合もあります。県健康推進課感染症対策班の担当者は、「接種する帯状疱疹ワクチンによって、接種条件や予防効果、副反応の発現割合などが異なります。ワクチンの特徴を理解した上で接種を検討してください」と伝えます。
自己負担額は自治体で異なる場合がある他、医療機関によっては希望するワクチンに対応できないこともあります。担当者は「接種を希望する際は、まずはかかりつけ医などで相談することをおすすめします」と話しています。帯状疱疹ワクチンの定期接種については、各自治体に問い合わせを(下記参照)。
こどもの聞こえと言葉に関する相談 | 乳幼児きこえとことば相談(聴覚障害児支援中核拠点) 080(4882)8177(聴覚障害者情報センター内) きこえとことばの相談センター ゆうかり 073(424)3276(県立和歌山ろう学校内) |
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