今の生活の不満な点をリストアップ
長年住んだ家や購入した中古住宅に手を加え、快適に、より愛着の湧く住まいに。新シリーズの1回目は、リフォームの優先順位の付け方について、「丸良木材産業・パナソニックリフォームクラブ」(紀の川市貴志川町神戸)の松本信吾店長に聞きました。
いざリフォームとなると、「老朽化が気になる」「断熱効果を高めたい」「デザインを今風に」など、したいことがたくさん出てきて悩みます。「まずは、“リフォームした家でどのような暮らしをしたいか”に重点を置いて考えましょう」と、開口一番に話す松本さん。「住む人の年齢やライフスタイルによって暮らし方は変わります。また、家族が増えたり、独立したりして、家族構成が変化したのに住空間はそのままでは住みにくいですよね」とも。
家の傷み具合はプロがチェックできますが、住み心地の良さは人それぞれが感じるものです。「シニア世代なら老後に向けて段差を少なく、子育て世代なら育児がしやすい間取りになど、住む人に合ったリフォームスタイルがあります。業者との打ち合わせで、今の住まいの不満や改善したい点をまとめると、具体的な改修箇所が見えてきますよ」と松本さん。
リフォームにかかる費用も気になります。「弊社の場合、まずはヒアリングをしてプランを立て、そこから必要な工事費を算出します。あとは予算に合わせて、要望を整理し、必要な箇所から改修します」とのこと。
簡単なリフォームなら自己資金で賄う人もいますが、本格的な工事となると、ある程度の資金が必要。「リフォームを対象とした減税制度や補助金があります。例えば、国による大規模な補助制度『住宅省エネ2025キャンペーン』を活用すると、断熱改修やバリアフリー、窓交換などの工事に対して、さまざまな補助金が用意されています」。補助の申請は建築主ではなく、同キャンペーンの支援事業者として登録された住宅関連事業者が行います。「依頼先を決めるときは、登録事業者であるかどうかを確認すると、お得にリフォームができそうです」と話していました。

「丸良木材産業・パナソニックリフォームクラブ」のリフォームの一例
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