春ドラマ、強烈タイトル
勢ぞろいの理由とは?
ついに始まった2025年の春ドラマ。今回もやたらと意味深なタイトルが多い。「あなたを奪ったその日から」(KTV)、「夫よ、死んでくれないか」(WTV)、「子宮恋愛」(YTV)など、他にも強烈なのが勢ぞろいしている。どれもタイトルにインパクトを持たせ、視聴動機へつなげようとしているからだ。だが、最も重要なのは、そこではない。タイトルはあくまでもトビラで、ポイントは1話のつかみだ。そこが弱けりゃ、すぐに他へ流れてしまう。これはドラマに限ったことではない。新作漫画もそうだし、新曲もキャッチーなメロディーを最初に持ってくる傾向がある。
今や短い動画コンテンツが主流で、すぐに客の興味を引くことが求められているのだ。悲しいかな昭和の名曲のような長いイントロや前置きは、令和にはミスマッチといったところ。とはいえ、そこから2話、3話と見続けてもらうためには、1話の最後もポイントだ。特に、視聴者が最も離れやすいのは1話から2話にかけてだというデータもある。果たして、それぞれの1話が飛び立てるのか。親鳥のように見守りたい。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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