口から始まる健康づくりvol.84
花粉症と歯の痛み
密接なその関係とは?
- 2025/3/27
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
春に起こりやすい歯の痛み
実は鼻炎が原因になっている場合も
厳しい寒さも徐々にやわらぎ、春の陽気が感じられる季節になりました。当院には、「毎年春になると、歯が痛む」と悩む患者さんが度々来院します。しかし、実際に診断してみると、歯や口腔(こうくう)内に異常がないことが多々。実は、春になると起こる歯の痛みは、花粉症が原因であることが多いのです。今回は、花粉症と歯の痛みの関係についてお伝えします。
花粉症が悪化すると、副鼻腔(びくう)炎を引き起こすことがあります。副鼻腔炎とは副鼻腔に膿(うみ)がたまったり、ポリープができたりする状態。風邪などで一時的に炎症を起こす急性副鼻腔炎、アレルギーや感染により長期間炎症が続く慢性副鼻腔炎があります。膿がたまると「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばることも。副鼻腔は上あごの近くにあるため、炎症が広がると歯の根元が刺激され、食べ物を噛(か)んだときに痛みを感じることがあります。この場合、むし歯とは異なり、冷たいものがしみるといったことはなく、噛んだときの痛みや、振動で響く感覚が特徴的です。
また、花粉症などのアレルギーにより鼻がつまり、口呼吸になってしまう場合には、虫歯のリスクが上がるので注意が必要です。口呼吸で口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少。殺菌作用や再石灰化作用、浄化作用など唾液が持つ効果が発揮されず、歯垢(しこう)や歯石がつきやすくなり、虫歯や歯周病の発症につながります。また、花粉症の薬には唾液の分泌を抑える成分が含まれているため、口の乾燥がさらに悪化してしまうことも。まずは、アレルギーの対策をすることや、鼻炎の治療を進めることが大切ですが、口の乾燥が気になる場合は唾液を増やすよう心がけましょう。
唾液の分泌を促す方法としては、耳の下にある唾液腺を優しく刺激するマッサージや、舌を回す体操などがあります。舌回しの方法は、唇を閉じたまま、舌先で歯の外側や唇の内側をなぞるように円を描くように動かします。右回り・左回りの両方を行うといいでしょう。睡眠中の口呼吸を防ぐには、サージカルテープや市販のマウステープで口を閉じる方法が効果的です。鼻呼吸が促され、いびきの予防にもつながります。
鼻と歯は密接に関係しているので、どちらかに異常を感じた場合は速やかにクリニックの受診を。原因を突き止めて症状を改善し、快適な春を過ごしてくださいね。
(川崎豪彦)
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