法務局には、自筆の遺言書を預かる「自筆証書遺言書保管制度」があります。そのため、亡くなった人の相続人から「法務局に遺言書が預けられているか確認したい」という問い合わせを受けることがあります。法務局で遺言書を保管しているかどうかを確認するためには「遺言書保管事実証明書」を取得する必要があります。
「遺言書保管事実証明書」とは、特定の遺言者について、請求者自身が関係相続人(相続人、受遺者、遺言執行者など)に該当する遺言書があるるかどうか、保管の事実の有無を証明するものです(同証明書の交付は遺言者が亡くなっている場合に限ります)。
「遺言書保管事実証明書」は、遺言書保管業務を扱っている法務局なら全国どこでも取得できます。交付請求は誰でもできますが、遺言書が保管されていても、請求する人が遺言者の相続人、受遺者、遺言執行者などでない場合、「保管されていない」という証明書が交付されることになります。なお、任意代理人による請求はできません。
交付請求には①遺言者の死亡の事実を確認できる戸籍(除籍)謄本②請求人の住民票の写し③顔写真付きの身分証明書が必要です。また、相続人が請求する場合は④遺言者の相続人であることを確認できる戸籍謄本が要ります。窓口での請求は予約制です。郵送で請求することも可能で、請求書は法務省ホームページからダウンロードできます(下記URL)。
和歌山地方法務局は、2月14日(金)「遺言書保管制度」に関する説明会を行います。参加者には自筆証書遺言書の文例集をプレゼントします。詳細は下記で確認してください。
(和歌山県地方法務局供託課・新井さおり)

和歌山地方法務局供託課 遺言書保管官 新井さおりさん
請求書のダウンロードはこちらから | https://www.moj.go.jp/MINJI/06.html |
---|---|
お問い合わせ | 073(422)5131 |
関連キーワード