テレビ誕生から72年
地方局の戦略とは?
今から72年前の2月1日、「JOAKTV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」と、東京で産声を上げたテレビ放送。そこから各地方にも放送が広がり、今では全国に130近くのテレビ局がある。しかし、ここ数年、聞こえてくるのは、地方局の厳しい経営状態の声ばかり。
特に最近、関西のテレビ業界で激震が走ったのが、読売テレビ、中京テレビなど地方局4社の経営統合だ。それに伴い、読売テレビは、高視聴率の長寿番組「ウェークアップ」「あさパラS」「今田耕司のネタバレMTG」を終了させる。土曜の編成へ大ナタを振るったのだ。代わりに、日テレの「シューイチ」が週2となって放送。東京で作った番組を放送し、経営の効率化を進める戦略なのだろう。問題は、3番組が終わることであぶれる外部スタッフだ。各番組に制作陣は約30人いるから合計で100人近くのスタッフが仕事を一つ減らす。これが引き金となり、読売テレビ以外の在版各局も経営統合し、番組を減らしていったら…。考えただけでも恐ろしい。そこら辺の支援策も戦略に盛り込んで、と切に願う。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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