手作りで迎えるクリスマス
ミニチュアフードの世界

リビング和歌山12月7日号「手作りで迎えるクリスマス ミニチュアフードの世界」 指先に乗るほど小さいのに、本物と見間違えるほど精巧に仕上げられたミニチュアフード。今年の暮れは、作って楽しむ、贈って喜ばれるハンドメードの魅力を体感しませんか。

日本ミニチュアフード協会認定講師
ミニチュアクレイクラフト認定講師
中島 舞歩さん(作家名 まほちん)
【プロフィル】
和歌山を拠点に、大阪や兵庫でもカルチャー教室やワークショップで活動。インスタグラム(@m_chin_113)で作品を発信中

“おいしい瞬間”を切り取り
アートにして手元に残す

 粘土を使って、本物そっくりに再現されたパンやスイーツ、和洋中の料理の数々―。日本ミニチュアフード協会認定講師・中島舞歩さんが手掛ける作品を間近で見ると、そのリアルさと愛らしさに、思わず「わあ!」と感嘆の声を上げてしまいます。

中島さんがミニチュアフードに興味を持ったのはコロナ禍だった2021年。在宅で楽しめる趣味を始めようとネットで検索したところ、同協会のインスタグラムにたどり着きました。「細部まで作り込まれた作品を眺めていたら、子どものころ、ドールハウスで遊んだ思い出がよみがえって」と、ミニチュアフードとの出合いを振り返ります。

ミニチュア模型には、家具や器など多彩なアイテムがありますが、食品に惹(ひ)かれたのは、「食べることが大好きだから!」と笑顔で答える中島さん。作品のシズル感を高めるために、本物を徹底的に観察して、何度も試作を繰り返すそう。「成形や質感にこだわり、例えばパンなら焼き色などでリアルさを表現します。ドーナツをテーマにした体験講座では、揚げ色を再現できるように、実際の調理工程の写真を見せながらレッスンしたことも」とも。

見れば見るほどその魅力にはまりそうなミニチュアフードですが、実際に作るとなるとハードルが高そう。「サイズに決まりはないので、気楽に取り組んで。無心で粘土をこねたり、形を整えたりすると、ストレス解消にもなりますよ」

ミニチュアフードの魅力を尋ねると、「おいしい瞬間を切り取れるところ。作品にすることで、思い出として残せるのもいいですね」。クリスマスにお正月と、年末年始は家族や友人が集う時期。「クリスマスケーキやおせちは食べちゃえば終わり(笑)。でも、ミニチュアフードにすれば、いつまでも手元に残ります。贈り物にしても喜ばれますよ」と話していました。

中島さんによる1日体験講座を、12月21日(土)に行います(次項参照)。クリスマスをテーマにした作品で、ぜひミニチュアフードの魅力に触れてみませんか。

県内外で魅力を伝えたい

和歌山の豊富な食材や
ご当地グルメにも興味

中島さんは神奈川県出身。2021年に和歌山県に移り住み、その食材の豊かさに感動したそう。「イチゴや桃、柿など、新鮮なフルーツを一年中食べられ、素材の味も濃くて驚きました」。有田市のミカン農家が育てたかんきつ類をミニチュアフードの題材(写真)にするなど、ご当地グルメの制作にも前向きに取り組んでいきたいとのこと。「次に挑戦したいのが、紀南地方のお菓子『かげろう』。あのふわふわの生地をどうやって表現しようか考えています。パッケージも一緒に作りたいな」と、次作に向けてわくわくした様子。

一方で、県内のミニチュアフードの認知度が他府県に比べて低いことから、講座やワークショップを通して普及活動にも力を入れていきたい、とも。「カプセルトイやシルバニアファミリーの人気で、今、ミニチュアアートに注目が集まっています。これを機に、県内では作る楽しさを、県外には和歌山の食の豊かさを、ミニチュアフードを通して発信していけたら」と語っていました。

カラフルでみずみずしい野菜が並ぶ。トウモロコシの粒までリアル!

華やかに盛り付けられた「松花堂弁当」。おかずの一つ一つから、吸い物、弁当箱まで全て手作り

店の土台作りから始まり、ラーメンなどの料理やその器も手掛ける「中華屋さんセット」

リビングカルチャー倶楽部の
クリスマスを彩る1日体験講座

ミニチュアフード
クリスマスディナーのキーホルダー

12月21日(土)午後1時半~3時

ミニチュアフード クリスマスディナーのキーホルダー

 今回の記事で紹介した中島さんによるミニチュアフードの体験講座。おいしそうなチキンの焼き色の付け方を学べます。完成した作品はキーホルダーにして持ち帰ります。

講師 まほちん
受講料 1650円
材料費 1800円
定員 8人(最少開講人数3人)

ポインセチアのガーランドで
ナチュラル花雑貨

12月11日(水)午前10時半~12時半

ポインセチアのガーランドで ナチュラル花雑貨

 「ヴェール・デ・グリ」認定のフローリストが、とっておきのアレンジをプロデュース。赤と緑のカラーがクリスマス気分を盛り上げます。パーティーの演出に、プレゼントに。

講師 竹中眞代
受講料 1980円
材料費 3000円
定員 8人(最少開講人数4人)

ランクアップのおもてなしを
フルーツオードブル

12月13日(金)午前10時半~12時

ランクアップのおもてなしを フルーツオードブル

 見た目はかわいく、食べておいしいフルーツオードブルに挑戦。基本の切り方から学べるので、初心者でも大丈夫。出来上がった作品はラッピングして、そのまま手土産にしても。

講師 井上宣子
受講料 2200円
材料費 1760円
定員 15人(最少開講人数3人)

※開催場所はすべてリビングカルチャー倶楽部フォルテ教室(下記参照)

講座の申し込み・問い合わせ

申し込み・問い合わせ 073(421)4411
リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室
和歌山市本町2-1 フォルテワジマ4階
祝日除く月~土曜午前10時~午後6時半
ホームページ https://culture.living-web.jp/

フロント特集

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山年末年始号「写真で振り返る和歌山の記録と記憶 2025年は昭和から「100年」」
     2025年は、昭和元(1926)年から数え、100年という節目の年となります。戦後…
  2. リビング和歌山12月21日号「冬のシラハマ」

    2024/12/19

    冬のシラハマ
    白浜のきらめくスポットと、話題の新施設をまとめました。白浜の魅力は、パンダや温泉だけじゃないですよ!…
  3. リビング和歌山12月14日号「寒〜くなると恋しくなる ほかほか中華まん」
    蒸したてをパクっと頬張れば、心もほっこりあったかく…。冬になると恋しくなる中華まん。定番の豚まんやあ…
  4. リビング和歌山12月7日号「手作りで迎えるクリスマス ミニチュアフードの世界」
    指先に乗るほど小さいのに、本物と見間違えるほど精巧に仕上げられたミニチュアフード。今年の暮れは、作…
  5. リビング和歌山11月30日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り美しい紅白模様で際立つ甘み新鮮な足赤えびが人気の漁港」
     今年度、全国のリビング新聞ネットワークが「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中。リビング和歌山…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/12/26

    2024年 年末年始号
  2. 2024/12/19

    2024年12月21日号
  3. 2024/12/12

    2024年12月14日号
  4. 2024/12/5

    2024年12月7日号
  5. 2024/11/28

    2024年11月30日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る