たくさん食べて、日本の魚を守ろう
全国リビングネットワークが展開している「さかなをたべよう!」キャンペーン。今回、和歌山から紹介するのは、9月14日に紀美野町で開催された「自分でさばいた魚を料理してみよう」。13人の園児や小学生が、朝仕入れたばかりの新鮮なアジをさばきました。
紀美野町では、20年ほど前から、子育て推進課と食生活改善推進協議会が協力し、「親子で食育」と題して体験イベントを行ってきました。同課の栄養士・山野睦子さんは、「日本はお魚大国ですが、近年は急激に魚離れが進んでいるのが現状。加えて地球温暖化の影響などもあり、魚自体が少なくなってきています」と。今後、価格高騰や外国への流出なども懸念します。その対策の一つが、魚を食べること。山野さんは子どもたちに「みんな回転ずしは好きでしょ。魚はほかに、焼いても揚げてもおいしいもの。しかも良質のタンパク質で体に良く、頭が冴える栄養素もいっぱい。たくさん食べて日本の魚を守りましょう」と説明しました。
まず、子どもたちはアジの三枚おろしに挑戦。同協議会のベテラン主婦たちが、マンツーマンで指導。ウロコを取るところから背開きにして三枚におろし、骨を抜くまで、教えてもらいながら一人で実践。「難しい」と言いながらも徐々に扱いにも慣れ、いびつではあるものの三枚おろしの完成。そこから定番のアジフライと、アジと豆腐のハンバーグを作りました。
出来上がった料理は持ち帰って家族と実食。「将来、進学や就職などで県外へ出ていくことも考えられる紀美野の子どもたち。日々の健康を守るためにも食に興味を持ち、栄養バランスを考えた自炊を心がけてくれるとうれしいですね」と山野さん。心身ともに健やかに過ごしてほしいと、子どもの未来を考えたイベントでもありました。
「アジと豆腐のハンバーグ」のレシピ
【材料】(2人分)
アジ2匹(200g)、調味料A(塩ひとつまみ、コショウ少々、酒小さじ2、片栗粉大さじ1)、絹豆腐1/2丁(150g)、タマネギ1/4個(50g)、️ネギ20cm分、️ショウガ汁小さじ1、️サラダ油大さじ1、調味料B(酒大さじ1、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、しょう油大さじ1、水大さじ1)、マヨネーズ適量
【作り方】
①タマネギはみじん切りにし、ふんわりとラップをして電子レンジ600Wで3分加熱してから冷ましておく。絹豆腐はキッチンペーパーに包んで600Wで2分加熱し、水気をきって冷ます。ネギは小口切りにする
②アジを三枚におろし、腹骨・身の中央にある血合い骨を抜く
③②を細かく切り、粘りが出るまでたたく
④ボウルに③、絹豆腐を崩しながら入れ、タマネギ、ネギ、ショウガ汁、Aを加えてよく混ぜる。適当な大きさの小判型に整える
⑤フライパンに油を入れて熱し、④を入れて中火で焼き色がつくまで焼く。裏返し、ふたをして弱火で火が通るまで蒸し焼きにする
⑥ハンバーグを取り出し、フライパンの余分な油や汚れをキッチンペーパーでふき取る
⑦フライパンにBを入れて中火で煮たせ、ハンバーグを戻し入れ、全体をからめる。好みでマヨネーズをかける
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