10月1日はコーヒーの日
“ホット”ひといき、至福の一杯
- 2024/9/26
- フロント特集
秋の訪れとともに、ホットコーヒーが恋しい季節になってきました。10月1日は「コーヒーの日」。今号は、自宅でコーヒーをおいしく入れるコツを紹介します。
自分がおいしいと思う一杯を
知るほどに奥深い世界が広がる
コーヒーの豆を選ぶ際、たくさんある種類の中から、どれを選べばいいのか迷ったことはありませんか。コーヒーの味は、栽培地や焙煎(ばいせん)の度合はもちろん、同じ豆や道具を使ったとしても、入れる人や入れ方などにより、味が異なるといわれています。
「コーヒーはとても繊細。苦み・酸味・甘み・香りなどが組み合わさり、深い味わいが生まれます。ですので、有名や高級などに関係なく、おいしいと感じるコーヒーは一人一人違います」と話すのは、リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室の講師で、コーヒーインストラクターの坂本達哉さん。
入れる工程はとてもシンプルなのに、知れば知るほど、奥深い世界が広がっていくのも魅力の一つ。坂本さんは、「いろいろな豆を飲み比べるなどして、まずは自分の好みの一杯を見つけてください」とアドバイスします。
記事後半では、坂本さんに豆の特徴や好みの味に入れるポイントなどを教えてもらいます。ゆったり、コーヒー・タイムを楽しみましょう!
坂本さんが伝授
豆の情報から分かる味の傾向
栽培地の環境によって風味が変わる
豆が栽培されているのは主に赤道を挟んだ「コーヒーベルト」と呼ばれている地域。同じ種類の豆でも、標高、昼夜の寒暖差の大きさ、年間の平均気温・雨量といった環境によって風味が変わります。
甘みと酸味
ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルー
酸味とフルーティー
グアテマラ、コスタリカ、ホンジュラス、パナマ
芳醇(ほうじゅん)な香りと酸味
ケニア、エチオピア、ルワンダ、タンザニア
重厚な苦み
インドネシア、タイ、ベトナム、中国
焙煎度で酸味、苦みなどを調節
焙煎とは、どれだけ豆に熱を通したかという指標のこと。大きく分けて、浅煎(い)り、中煎り、深煎りの3つに分類されます。焙煎度と風味は関係し、浅煎りになるほど酸味や甘み、深煎りになるほコクや苦みが強調されます。
器によって異なる味わいと印象
陶器のカップやグラスなど、器の形状や飲み口の厚さは、コーヒーの味わいや飲んだときの印象に関係します。飲み口が薄いと、味の複雑さ・香り、厚いと、口に含んだときの質感・甘みを感じやすくなります。気分に合わせ、いろいろな器を試してみてくださいね。
もうひと手間で
おいしさアップ
用意するもの
手前左から、フィルター、温度計、デジタルスケール、ポット。奥左から、サーバー(マグカップ可)とドリッパー、コーヒーミル、コーヒー豆
実際に入れてみよう
コーヒーの豆知識
Q コーヒー豆の保管方法は?
A コーヒー豆は酸素・温度・湿度・光に気をつけて、購入した袋のまま保存するのがベストです。長期保存する場合は冷凍庫で保存。1カ月程で飲み切るなら常温保存でも大丈夫です。
Q 豆か粉、購入するならどっち?
A できれば豆の状態がおすすめです。入れる直前に豆をひくのが理想ですが、家にコーヒーミルがない場合はお店でひいてもらってください。粉で購入する際は、1週間で飲み切れる量を購入するようにしましょう。
Q お湯は何度が最適?
A お湯の温度は80℃〜95℃の範囲で、好みに合わせて選んでください。温度が高いほど抽出の効率が高くなり、苦み成分が引き出されます。温度が低いほど効率は低くなり、酸味が引き出されます。
Q コーヒーを入れた後の粉の再利用法は?
A 抽出後のコーヒーの粉は、消臭剤として利用できます。しっかりと乾燥させた粉を、布にくるんだり、袋やふたのない容器に入れたりして、玄関やげた箱などに置くといいですよ。
失敗しないコーヒー作り 1日講座
コーヒーの知識やおいしい入れ方を学びます。講座では、対面で入れ方を見学した後、1人1器具を使って何回も入れます。そのとき感じた疑問を、坂本さんに直接尋ねて解決へ。自分の“おいしい”を見つけましょう。
日時 | 10月18日(金) 午後3時~4時40分 |
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場所 | リビングカルチャー倶楽部 フォルテ教室 (和歌山市本町2-1、フォルテワジマ4階) |
講師 | コーヒーインストラクター・坂本達哉さん |
受講料 | 2750円(別途1000円、材料費・道具レンタル料・持ち帰り用のコーヒー豆) |
定員 | 6人(最少開講人数2人) |
申し込み・問い合わせ | 073(421)4411 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (日曜、祝日を除く、午前10時~午後6時半) |