幕末から明治の動乱期
あるがままに生きた小梅の姿を描く
紀州藩士の妻、川合小梅が残した「小梅日記」の希少な価値に注目した米国デューク大学(ノースカロライナ州の私立大学)のサイモン・パートナー教授が、昨年11月、川合小梅の魅力をまとめた書籍「KOUMES WORLD(コウメズ・ワールド)」を出版しました。
本書は全編英語で、幕末~明治の動乱の時代、妻として母として、そして画家としてあるがままに生き抜いた小梅の姿を描いています。
パートナー教授は、国際日本研究センター(京都市)で、維新前後の日本を研究している際に「小梅日記」と巡り合いました。川合小梅は、明治26年ごろから86歳で亡くなるまで約70年間毎日、日記を書き続けました。「小梅日記」は、現存する最も古い長編の主婦日記といわれ、現在、和歌山県立図書館に保管されています。
出版に向けてパートナー教授は、小梅日記の研究普及活動を展開する市民団体「小梅日記を楽しむ会」(和歌山市・中村純子会長)の例会にも参加し、小梅の情報を収集。「英語で書かれているので、世界の人に小梅さんのことを知ってもらえる、まさに小梅さんの世界デビューです」と、同会の辻健副会長は喜びます(写真)。
出版を記念して同会は、パートナー教授を講師に迎え、7月14日(日)午後1時半から、フォルテワジマ(和歌山市本町)で、「女流画家川合小梅の世界」をテーマに、講演会を開催します。参加費1人1000円、定員50人。参加希望者は電話で申し込みを。
お問い合わせ | 073(461)1515小梅日記を楽しむ会 |
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