和歌山市保健所だよりvol.60
科学的根拠に基づくがん予防リスクを減らすために

 日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるというデータがあります。がんによる死亡を減らすためには、定期的にがん検診を受けることに加え、がんを予防する生活習慣を身に付けることが大切です。
国立がん研究センターが作成した「日本人のためのがん予防法」から、がんになるリスクが低くなるという、科学的根拠に基づく5つの健康習慣をご紹介します。

1つ目は「たばこは吸わない、他人のたばこの煙を避ける」。たばこを吸う人は吸わない人に比べて、がんになるリスクが約1・5倍高まることが研究で分かっています。たばこを吸う本人だけではなく、周囲の人の健康も損ねます。

2つ目は「節度のある飲酒を」。飲酒は肝細胞がん、食道がん、大腸がんと深い関連があり、女性の方が男性よりも体質的に飲酒の影響を受けやすく、より少ない量でがんになるリスクが高まります。3つ目は「食事は偏らずバランスよく」。“減塩”“野菜や果物をしっかりとる”“熱すぎる飲み物や食べ物は少し冷ましてから”を心がけましょう。

4つ目は「身体を動かす」。身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。“身体活動量を少しでも増やすこと”“運動習慣をもつこと”が推奨されています。5つ目は「太りすぎない、やせすぎない」。男性は肥満度指標のBMI値21~27、女性は21~25の範囲になるように体重管理を。女性は、閉経後の肥満が乳がんのリスクを高めると報告されているので、太り過ぎに注意しましょう。
5つの健康習慣を実践することでがんリスクはほぼ半減します。できそうなことから取り組み、健康習慣を身に付けていきましょう。
(和歌山市保健所地域保健課)

名称和歌山市保健所地域保健課
電話番号073(488)5121
住所和歌山市吹上5-2-15
営業時間午前8時半~午後5時15分
休日土・日曜、祝日、年末年始

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