各社の個性が反映された家づくり
注文住宅に憧れるけど、お金も時間もかけられない。でもせっかくの新居、自分の好みも少しは反映させたい―。そんな思いに応えるのが「規格住宅」です。「マイホームの選択肢」シリーズ3回目は、洗練されたデザインが話題の住宅ブランド「カーサ和歌山」(和歌山市十一番丁)のクライアントパートナー・梁川真起子さんに、規格住宅の特徴やメリット、注意点を聞きました。
規格住宅とは住宅メーカーや工務店が、一定の規格に従って建てる家のこと。あらかじめ用意されたプランやパターンの中から、好みの間取りや外観、内装、設備を選びます。「各社の技術やノウハウ、実績を生かした商品性が特徴。注文住宅のような設計自由度はありませんが、汎用(はんよう)性を考慮して設計されています」と話す梁川さん。
「カーサ和歌山」の場合は、2階建てモデルを8種類、平屋モデルを4種類用意。「過去の作品から評判が良かった住宅を規格ものとして採用。建築士が間取りや動線に考慮し、暮らしやすく、デザイン性の高い家を手掛けています」と、梁川さんは特徴を話します。「構造や間取りは同じでも、外壁の色や一部のクロスの色を変えると、見た目は全く違う印象に」。ベースのプランが決まっているため、打ち合わせ回数が少なく、工期が短めなのも規格住宅のメリットの一つ。部材・設備の一括仕入れや規格化による大量生産、人件費の削減などで、建築コストを抑えているのも魅力です。
一方、どんな土地にも必ずしも建てられるわけではありません。「変形地や狭小地など、プランがはまりにくい特殊な形の敷地には、建てるのが困難なときも」と梁川さん。法規制が厳しい地域もあり、土地を購入する前に、家を建てる会社に相談した方がよさそうです。
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