食べ残しを撮影し食品ロスを可視化
3月10日(日)に本町公園で開催される「てことこ市」で、「わかやま環境ネットワーク」と「ホッピング」が、まちの循環の仕組みを考える体験型マーケットとして、「わかやま循環計画DAY」を企画(詳細下記参照)。家庭で不要になったまだ使える物を捨てずに、次の人へ渡すことで物を循環させ、ごみの削減につなげます。
両者は、3年前から「食品ロス」の課題に取り組もうと連携。子育て中のママを支援している「ホッピング」から23人の「食品ロスモニター」を募って、家庭で出る食べ残しの量を調査しました。「ホッピング」の理事長を務める貫名(ぬきな)茜さんは、「半年かけて捨てる食材を計測し、写真を撮り続けて可視化したことで、実際にごみの軽減につながりました。食品ロスへの取り組みがきっかけで、生活自体を見直す必要があると感じました」と語ります。野菜を長持ちさせる方法や牛乳パックの再利用、冷蔵庫の中にある物を使い切る方法など、調査を通して発見したことや、生活者の目線で気付いたことをブログで発信しています(下記URL)。
「わかやま循環計画DAY」は、これまでの集大成。食の循環として余った食材を回収し、子ども食堂で活用する「フードドネーション」や、服の循環として子ども服の交換会を行うほか、不要になった制服やランドセルなども回収。さらに、使用済みの天ぷら油を持ち込めば、会場に展示されているろ過装置が装備された天ぷらカーの燃料に使用。飛行機の燃料として資源化する研究にも利用されます。同イベントならではの取り組みとして、マイ食器やマイ箸、マイボトル、レンタル食器も取り入れる予定。会場内の飲食のごみを減らすため、出店者たちに協力を依頼しています。
「わかやま環境ネットワーク」の大滝真緒さんは、「啓発ではなく、やりたいと思ったときに、聞いてもらえる環境を作り、楽しみながら取り組んでもらいたいです」と意気込みを話します。彼らが伝える暮らしのヒントをぜひ参考に。会場に訪れるときは、使用済みのてんぷら油や交換できる服、マイ食器などを持って、ぜひこの機会にさまざまな“物の循環”を体験してみましょう。
わかやま循環計画DAY
【日時】3月10日(日)
午前11時~午後4時
【場所】本町公園
※雨天時は北ぶらくり丁アーケード
【イベント内容】
廃棄食材の循環
使用済み天ぷら油の無料回収
廃油で作るせっけんのワークショップ
天ぷらカーのエンジンをつけよう
(午前11時半、午後2時の2回開催)
家庭用ベランダコンポストの展示
食材の循環
和産和消マーケット
フードドネーション
服の循環
ベビー&子ども服の交換会
不要になった学生服の回収
衣類回収ボックスの設置
おもちゃの循環
おもちゃや絵本のお譲り交換会
資源の循環
パソコン回収
ブログの発信はこちら | https://note.com/foodandlivingpj/ |
---|
関連キーワード