口から始まる健康づくりvol.67
おいしく食べるためには
何本の歯が必要?
- 2023/10/26
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
しっかりとしたメンテナンスで
歯の寿命を延ばして健康に
成人の永久歯の数は28本、親知らずを含むと32本あります。歯の本数が減っていくと、食べられる物の数も減少。おいしい食事の基本には、食べ物がしっかり噛(か)めるかどうかが大きく関わってくるのです。
歯が18~28本ある人は、左記のイラストのようにイカやタコなど噛むほどに味わいが深くなる物、フランスパン、たくあんなど繊維質の多い野菜をはじめ、ほとんどの食べ物を自由に食べることができます。6~17本の場合は硬い食べ物を食べることが難しくなり、5本以下になると、きんぴらごぼうやかまぼこ、おこわやレンコン、せんべいなどを噛むことは困難に。バナナやうどん、ナスの煮びたしなどのやわらかい食べ物しか食べられなくなります。
日本医師学会が推進している取り組みに、「8020(ハチマルニイマル)運動」があります。1989年に、80歳になっても、自分の歯を20本以上保とうという目標を掲げて啓発活動が始まりました。日本歯科医師会の調査によると、8020運動スタート当時は、80歳で20本以上自分の歯を保っている人は7%程度。残存歯数は平均4~5本でした。2022(令和4)年の調査では、8020達成者率は51・6%。45歳以上で、20本以上の歯を残している人の割合は、年代別にみると一部を除き増加傾向にあることが分かりました。
「年を重ねれば、歯が悪くなるのは当たり前」というのは間違い。体質や元々の歯の強さももちろん関係しますが、歯の寿命はメンテナンス次第で長く延ばせます。いろいろな食べ物をおいしく食べることはもちろん、食べられる物の種類が多いということは、とれる栄養素も幅広いということです。体や心の健康を保つためには、1本1本の天然歯を、しっかりと維持することが大切です。
歯を失ってしまった場合の治療としては、入れ歯やインプラント治療があります。インプラント治療は、天然歯のように土台が強固なため、見た目はもちろん噛む力を大きく回復できる治療です。歯を失い、食事や噛む力に悩んでいる人は、検討してみてはいかがでしょうか。 (川崎豪彦)
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