国税庁が2023年分を発表
公的な評価額「路線価」で
土地の相場を知ろう

国税庁のHPで調べたい地価をチェック

 立地にこだわったり、思い描く間取りに合う敷地を選んだり…、家づくりの第一歩として胸が高鳴る土地探し。予算内に収まるように、地価にも目を光らせたいですね。

土地には定価がなく、最終的に売り手と買い手の合意で取引価格が決まることも。一方で、行政や 自治体が定めた土地の公的評価額があり、それを参考におおよその価値を知り、売り値や買い値が適正であるか確認することができます。

地価の指標の一つに、国税庁が定める「路線価」があります。宅地や田、畑、山林などが対象で、ここでいう宅地は住宅地、商業地、工業地など、建物の敷地となる土地を指します。道路に面した1平方メートル当たりを千円単位で算出し、相続税や贈与税など土地を評価する際に用いられます。

路線価は毎年1月1日を評価時点とし、同年7月に公表。和歌山県の2023年分の路線価は、標準宅地3790地点の平均が去年を1・2%下回り、31年連続で下落。下落幅は全国で最大でした。ちなみに最高路線価は、27年連続で、JR和歌山駅前の商業地である和歌山市友田町5丁目(和歌山税務署管内)。価格は36万円と、10年続いて横ばいです。

路線価は国税庁ホームページ内にある「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」で見られます(https://www.rosenka.nta.go.jp/)。路線価図上には、「215D」「100G」などの数字やアルファベットが記されていて、この数字が路線価を表します。例えば、調べたい土地の数字が「215」だったら、1平方メートル当たりの価額が千円単位なので、路線価は21万5000円になります。

路線価を基に土地の評価額が算出されますが、土地の形状や接道状況などさまざまな要件によって、金額が変動することも。評価額を明確に知りたい場合は、不動産鑑定士や宅建士、税理士などの専門家に依頼するといいでしょう。

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