2年連続で住み心地のいい街1位は…
全国規模で居住に関する意識調査や市場研究を行う「賃貸未来研究所」(大東建託運営)が、6月に「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2023」を公表しました。和歌山県版は県内居住の20歳以上の男女合計5448人を対象に、19年~23年の回答を累積して集計。住みたい街ランキングは、23年調査1403人の回答を集計しています。
「街の住みここち」ランキングには、1位は上富田町、2位は日高町、3位は有田川町が選ばれました。上富田町は昨年に引き続いて今年もトップに。その理由に、宗健(そうたけし)研究所長は、「行政サービスが住民に浸透していることが、居住評価が高い要因の一つでは」と分析。また、同町は半世紀以上にわたって人口が増え続けているため、「新しく人が入ってくると適度な受容性のあるコミュニティーが生まれ、住み心地の良さにつながることも」とも解説します。
上富田町自治体担当者は、「年間を通して温暖で、自然豊かな町。スポーツによるまちづくりで、住民が健康で幸せになれる“ウエルネスタウン”に官民で連携して取り組んでいます」とコメント。居住者は「小さな町だが若い人が多い」「防災に力を入れ、イベントも充実。子どもから高齢者まで住みやすい」などの意見を寄せています。
「住みたい街」ランキングは、特定の市町村では和歌山市が首位で、こちらも2年連続で1位に。一方で、「住みたい街は特にない」「今住んでいる街に住み続けたい」と思う人は合計76・7%と、現在居住する街を評価する結果も出ています。
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