入院や手術などで、医療費が高額になりそうなときは、経済的に大きな負担となるので不安に思う人も少なくありません。そこで、活用いただきたいのが「限度額適用認定証」です。限度額適用認定証を医療機関などに提示すると、窓口負担(総医療費の3割)が高額になった場合でも、自己負担限度額までの支払いで済みます(下図参照)。
自己負担限度額とは、1カ月に支払う保険医療費の上限のことをいい、被保険者の年齢や所得区分によって変わります。限度額適用認定証に記載の自己負担限度額の区分に基づき精算されるので、精算前に確認しておきましょう。また、限度額適用認定証は、全国健康保険協会(協会けんぽ)が申請書を受け付けてから手元に届くまで1週間程度かかるため、事前に余裕を持って申請を。
もし、限度額適用認定証の交付が間に合わず、窓口での支払いが高額になった際は、後から高額療養費の申請をすることで、自己負担限度額を超えた額を払い戻すことができます。ただ、高額療養費の申請をする場合は支払いまでに時間が掛かるため、一時的な負担が必要です。入院などで医療費が高額になりそうなときは、早めに限度額適用認定証を作ることをおすすめします。
(全国健康保険協会和歌山支部業務グループ)
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