和歌山市内2地点が価格上昇率1位
土地の公的価格の一つとして、売買するときの目安になる「基準地価」。不動産鑑定士の評価を踏まえ、都道府県が毎年7月1日時点の地価を算出して9月に公表します。
その最新データとなる和歌山県の2022年地価評価が、9月21日に告示されました。県内30市町村の住宅地154、商業地46、工業地8、宅地見込み地3、林地2の計213地点で行われた調査の結果、県全体の平均変動率は32年連続の下落に。その一方で、下落率は昨年のマイナス1・3%から3年ぶりに縮小しました。
ここからは、家づくりに欠かせない用途地域「住宅地」の調査結果を。住宅地の県全体の平均価格は1平方㍍あたり3万5700円。前年に比べ、100円下がりましたが、下落率は昨年より0・3%縮まっています。ちなみに本紙配布地域の平均価格は、和歌山市が7万3100円、海南市が4万円、岩出市が3万9800円でした。
価格上昇地点は昨年の印南町と串本町の2地点に、和歌山市8地点が加わり、10地点に増加。最も上昇率が高かったのが、「和歌山市南田辺丁27番」と「和歌山市関戸1丁目83番10」で、各0・9%の変動率になっています。
価格順位では、「和歌山市吹上4丁目6番10」が10年連続で全県の1位(左表参照)。その理由に、「和歌山城南方にある閑静な既成住宅地域。居住環境に優れているため、従来から地域の選好性が高い」と県はみています。
基準地価は県ホームページで確認できます(ホームページはこちら)。土地を売買する際、適正な価格設定であるか、目安の一つとして参考にしてみてはいかがでしょう。
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