水ゴケが完全に乾いてから水やりを
室内に心地よい空間とおしゃれなアクセントをもたらす観葉植物。中でも「ビカクシダ」は、独特のフォルムがインテリアに映えると、近年注目を浴びています。ビカクシダの販売専門店「オポッサム」(岩出市中黒)の澤本和昭店長に、特徴や手入れ方法を聞きました。
「ビカクシダはシダ植物の仲間で、胞子葉や貯水葉と呼ばれる2タイプの大きな葉が特徴です」と澤本さんは説明します。「18種の原種の他に交配種もあり、姿もそれぞれ個性的ですよ」。栽培については、「樹木や岩などに付着して成長する生態を生かし、水ゴケを装着した板やコケ玉などに根を着生させるスタイルが多いですね」と話します。
装飾に大きなスペースを必要とせず、家のさまざまな場所でディスプレーを楽しめるとも。「ソファの背面の壁に数種類並べて掛けたり、天井からつるしたり。ビカクシダを置くだけで部屋の印象がガラリと変わります」
手入れのコツは、水ゴケが乾いてから水を与えること。「コケがしっとりするまで湿らせて。このとき、水に液肥を入れると成長を促します。葉には朝夕霧吹きで水をかけましょう」。直射日光が当たらない、風通しのよい場所に置くこともポイント。「天気予報の最低気温が12度以下になる日は、室内に入れて」とアドバイスします。
澤本さんのお店はカフェを併設し、珍しい植物に囲まれながらコーヒーを楽しめます。「緑のある暮らしを体感して」と最後に話していました。
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