子ども部屋を与える時は 片付けを教えるいい機会
- 2015/2/12
- ハウジング
親子で一緒に仕組みづくりを
大人と子どもの整理整頓は違う
モノの“指定席”を作って、見せる収納
家を建てたり、購入したときに将来を見据えて用意しておいた「子ども部屋」。小学校入学を機に、子どもに与えようと考えている家庭も多いのでは。寝るだけでなく自室で勉強したり、遊んだりするには片付けの習慣が大事。整理収納アドバイザーの宮本美保さんに、“自分で片付けられる子ども部屋”の作り方について聞きました。
「子ども部屋を与える時は、片付けを教えるいい機会。ただし、子どもと大人の整理整頓は違います」と宮本さん。
子どもの片付けは、“棚に戻す”“かごに入れる”などざっくりとしたもの。大人がイメージするようなきっちりとした整理収納を求めてもできません。「なぜ片付けが必要か、何をどうするかを具体的に教えてあげることが大切です」と言います。
まずは、子どもと一緒に考えながら、片付けやすい仕組みづくりをしていきます。この時、子どもが自分で出し入れしやすい高さや大きさに合わせることがポイント。「親は扉や引き出しの中に隠したがりますが、子どもにとっては目の付くところに置く“見せる収納”の方が覚えやすく、続けやすいでしょう」とアドバイスします。
それぞれの“指定席”が決まると、子ども自身が短時間で用意できるか、置きやすいかを試してみて、難しそうであれば、その理由を聞いて改善します。学年末などに定期的にチェックし、いらないものを仕分けるとともに、子どもの成長に合わせた整理収納術を見直していくことも重要です。
また、宮本さんは「モノが多すぎるのも散らかる原因」と指摘します。「多すぎると管理できなくなります。文房具や通学グッズなどは最低限に」と忠告します。
【子ども部屋づくりのポイント】
- 親子で一緒に仕組みづくり
- なぜ片付けが必要かを教える
- 何をどうするかを具体的に
- 子どもの目線で収納
- “指定席”が決まったら一度試してみる
- 文房具の数は最低限に