郡部の町が「住みここち」トップ3に
「大東建託」が運営する賃貸未来研究所が全国規模で居住満足度調査を実施。住んでいる街を評価する「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2022」を、6月に公表しました。
和歌山県版の「街の住みここちランキング」は、1位に上富田町、2位に有田川町、3位にはかつらぎ町が選出。次いで、4位が和歌山市、5位は岩出市と並びます。昨年の4位からトップに順位を上げた上富田町の自治体担当者は、「温暖で自然豊かな町。高速道路や空港が近く、子育て環境も充実。人口も伸び続けている」とコメント。居住者からは「小さな町だが若い人も多い」「閑静な住環境でありながら、買い物の利便性もよく、不便を感じない」などの意見が寄せられています。
和歌山県の住み心地トップ3を郡部の町が占めた要因について、宗健(そうたけし)賃貸未来研究所長は全国的に中心市街地の空洞化が目立つ中、「町づくりの独自性が評価されているのでは」と分析します。
「住みたい街ランキング」の投票は、前回までは県内の自治体だけを対象にしていましたが、今回は全国の自治体に対象を広げて集計。その結果、上位の6自治体のうち3自治体が県外の街に(東京23区、大阪市北区、西宮市)。しかし、全体を見ると、「住みたい街が特にない」が58・9%、「今住んでいる街に住み続けたい」が19・6%との評価でした。今回の調査は和歌山県居住の20歳以上の男女合計4315人を対象に、19年〜22年にウェブ上で実施。「住みたい街ランキング」に関しては、22年調査1412人の回答を集計しています。
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