県産小麦のパンを給食に
地元農家や県学校給食会と連携

満留澄子さん

給食スマイルプロジェクト
満留(みつどめ)澄子さん
【プロフィル】2男1女の母。仲間と一緒に海南市内の畑で作業をしています

地産地消を推進している学校給食のパンに、国産小麦を使う動きが全国でじわりじわりと広がっています。和歌山県でも、「地元産小麦で作ったパンを子どもたちに」と、小・中学生の子どもを持つ母親や活動に賛同する農家などが集まり、2020年6月、「給食スマイルプロジェクト〜県産小麦そだて隊!〜」を発足。昨年、4農家の協力で2140kgを収穫しました。製粉した小麦は、和歌山県学校給食会の協力で各校1回限りですが、県内104の小・中学校で給食パンとして提供。「モチモチしておいしい」などと、子どもたちから好評を得ました。2年目の今年は7農家に増え、栽培面積も2倍に拡大。6月上旬、梅雨入りを前に収穫を終えました。

この活動について、同プロジェクト事務局長の満留澄子さんは、「県内の給食パン用の小麦は100%外国産。県が掲げる地産地消率を上げるのはもちろん、子どもたちにできるだけ有機肥料で育てた地元産食材を届けたいという思いがあります」と伝えます。

しかし、栽培している小麦の価格は、給食に使用している輸入小麦の約10倍。給食費との兼ね合いを考えると、購入は容易ではありません。そこで同給食会が、食育の観点からも地産地消を応援しようと、寄付を募ることに(1口5000円)。詳細は、学校給食会のホームページ(https://waka-gk.jp)に掲載されています。満留さんは「活動を知ってもらい、協力者が増えればうれしいです」と。同プロジェクトの活動や寄付に関する取り組みなどは、フェイスブックから確認ください。

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る