県産小麦のパンを給食に
地元農家や県学校給食会と連携
- 2022/6/30
- コーナー
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地産地消を推進している学校給食のパンに、国産小麦を使う動きが全国でじわりじわりと広がっています。和歌山県でも、「地元産小麦で作ったパンを子どもたちに」と、小・中学生の子どもを持つ母親や活動に賛同する農家などが集まり、2020年6月、「給食スマイルプロジェクト〜県産小麦そだて隊!〜」を発足。昨年、4農家の協力で2140kgを収穫しました。製粉した小麦は、和歌山県学校給食会の協力で各校1回限りですが、県内104の小・中学校で給食パンとして提供。「モチモチしておいしい」などと、子どもたちから好評を得ました。2年目の今年は7農家に増え、栽培面積も2倍に拡大。6月上旬、梅雨入りを前に収穫を終えました。
この活動について、同プロジェクト事務局長の満留澄子さんは、「県内の給食パン用の小麦は100%外国産。県が掲げる地産地消率を上げるのはもちろん、子どもたちにできるだけ有機肥料で育てた地元産食材を届けたいという思いがあります」と伝えます。
しかし、栽培している小麦の価格は、給食に使用している輸入小麦の約10倍。給食費との兼ね合いを考えると、購入は容易ではありません。そこで同給食会が、食育の観点からも地産地消を応援しようと、寄付を募ることに(1口5000円)。詳細は、学校給食会のホームページ(https://waka-gk.jp)に掲載されています。満留さんは「活動を知ってもらい、協力者が増えればうれしいです」と。同プロジェクトの活動や寄付に関する取り組みなどは、フェイスブックから確認ください。
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