口から始まる健康づくりvol.51
きれいな歯並びを作るには
0歳からのケアが大切
- 2022/6/23
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
正しい姿勢や生活習慣が
歯並びを整えるカギに
歯や口腔(こうくう)、さらには全身の健康に関わる歯並び。昔は歯並びは遺伝するものとされてきましたが、今では生活習慣が大きく影響することが分かっています。子どもの頃のケアについては、歯が生えてから始めるものと考える人が多いかもしれませんが、実は0歳の乳児から生活習慣や環境を気に掛けることが、きれいな歯並びを作るカギになります。
まず大切なのは、抱っこの仕方。首がすわっていない赤ちゃんを抱っこする場合は、背中がCの字を描くように丸い形になることを意識。頭が後方に反らないように注意し、口を閉じて鼻呼吸していることを確認しましょう。のけぞるような体勢で、あごが上がって口が開いた状態が日常化してしまうと、口の周りの筋肉の育成や歯並びの形成に影響が出てくるためです。
首のすわった後、抱っこひもを使用するときにも、首が後ろに傾いてしまうのを防ぐために頭を保護する部分がある商品をおすすめします。また、ハイハイをたくさんすることで、腹筋・背筋・胸筋など上半身の筋肉が育ち、あごもしっかり発達します。もちろん成長の度合には個人差があるので、無理にハイハイを促す必要はありませんが、歩行器などの多用は控え、ハイハイができる環境を整えることも大切です。
3~6歳の1次成長の期間には、食べ物をきちんと咀嚼(そしゃく)し、口の周りの筋肉を鍛えることが重要です。食事内容については、やわらかいものばかりではなく、根菜やきのこ、海藻類など噛(か)み応えのある食材を取り入れて。子どもの小さな口に合わせて食材を細かくするよりも大ぶりにカットして、前歯と奥歯をしっかり使って、咀嚼する習慣をつけるようにしましょう。食べ物を流し込んでしまわないよう、飲み物は食前や食後にとるようにするのがおすすめ。
口の周りや舌の筋肉を鍛えたり、あごの力を育てることが、きれいな歯並びを作る重要なポイント。舌を動かす運動「あいうべ体操」なども積極的に行うと効果的です。保護者の皆さんは、子どもの口腔を清潔に保つことはもちろん、生活習慣も気にかけるようにしてくださいね。
(川崎豪彦)
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