全国健康保険協会(協会けんぽ)は、健診の結果、メタボリックシンドローム(メタボ)と判定された人を対象に、保健師や管理栄養士による特定保健指導を実施しています。メタボは、内臓脂肪型肥満に加え、高血圧・脂質異常・高血糖のリスクがある状態で、動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞などの発症につながります。女性の場合、特に40歳以降は女性ホルモンの分泌低下の影響などで、肥満や生活習慣病になりやすいので、年に1回の健診を受け、体の変化を確認しておきましょう。
メタボの人は体重が3%減ると、健診結果の検査数値が改善するといわれています。特定保健指導では、生活習慣の改善を主に、3%程度の減量を目標にサポートします。初回面談時に、目標体重値や取り組み内容を決め、3〜6カ月間、メールや電話で状況を確認していきます。
健診後、特定保健指導の案内があれば、必ずその場で受けるようにしましょう。当日受けられない場合は、被保険者は勤務先の事業所へ、被扶養者は自宅へ、協会けんぽから案内状を送付します。事業所、和歌山県内の医療機関のどちらで受けても費用は無料です。
特定保健指導を受けた人の6割以上に体重の減少が見られます。生活習慣病の発症や重症化を予防するためにも、特定保健指導を受けてメタボを解消し、元気に過ごしましょう。同協会和歌山支部保健グループ☎073(435)0224へ。(全国健康保険協会和歌山支部保健グループ)
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