依頼先選びが家づくりの成功の鍵に
多くの人にとって家は一生に一度の大きな買い物。だからこそ、自分の思い描く住まいがかなう注文住宅に憧れますよね。
「マイホームの選択肢」シリーズの第3回は、デザイン性と高性能を両立した家づくりで定評がある「ユニテクノス建築設計事務所」(和歌山市匠町)の北村雅信代表に、フルオーダーの家づくりについて聞きました。
「注文住宅はまさに“一品生産”。オーダーメードで細部にまでこだわりを反映でき、唯一無二の家を建てられます」と北村さん。デザイン、間取り、外観、仕様、建材、工法など、費用と時間が許される限り、納得できる理想の家を追求できます。
注文住宅の依頼先は、大きく分けて、工務店、設計事務所、ハウスメーカーがあります。北村さんは、「家づくりは、こだわりを受け止めて形にしてくれるパートナー選びがとても重要」とアドバイス。まず各社の作風や技術面、施工実績、費用感などをインターネットや住宅誌などで情報収集し、ピンとくる会社があったら、事務所や展示場に足を運んで、自分たちのスタイルに合う家を建ててくれるか検討しましょう。「憧れを詰め込んだデザイン性の高い家でも、住み心地が悪ければ理想の家とはいえません。新しい家でどのような暮らしをしたいのかを明確に伝え、それに沿った提案をしてくれる依頼先がいいですね」と北村さん。設計者との相性も大事なポイントで、「家づくりに対する感性やポリシーが共有できないと、不満につながることが多い」とも。
費用が高くつくイメージの注文住宅ですが、予算額に応じた家づくりも、依頼先によって可能な場合も。また初期費用は掛かりますが、「ゼロエネルギー住宅のような省エネ・創エネ効果がある家や、高い耐久性で不動産価値のある長寿の家など、長い目で見たらお得になる例も」と北村さん。自由設計だからこそ決断することが山積みで、悩み迷うことも多いからこそ、理想のマイホームに導いてくれるパートナーは頼りがいのある存在。慎重に選びたいですね。
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