NHK大河ドラマ・鎌倉殿よ
どこまで攻めるの!?
放送終了後に毎回、SNSで話題となっているNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。大河ファンの中高年層だけでなく、若者層も虜(とりこ)にしているとか。作中に飛び交うのは「ゾッコン」「平家をぶっつぶすぜ」「首チョンパ」など、鎌倉時代にはあり得ない攻めた台詞(せりふ)。人気の俳優陣もぶっ飛んだ演技で、そのキャラ造形に磨きをかけている。
特に、ひきつけている一番の要因は、「知られてなさ」だろう。戦国や幕末ほどの知名度も無い源平合戦。結婚、死亡、謀略など、ネタバレ無しにドキドキ展開が続くという訳である。
では、大河も今後、そんな時代ばかり取り上げれば?とは、問屋が卸さない。例えば、10年前の「平清盛」は平均視聴率12%と過去ワースト2位を記録。やはり知名度が低い分、楽しませるのには腕がいるのだ。つまり今作でいえば、脚本家・三谷幸喜の力だろう。
ちなみに、来年のNHK大河も、ドラマ「コンフィデンスマンjp」などで会話劇に定評のある古沢良太が脚本。会話を増やせば、合戦シーンなどの戦も減る。どこかの国のリーダーたちに聞かせてやりたい言葉だ。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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