子育て中の親なら誰でも直面するのがイライラや怒り。子どもに悪影響だとは分かっていても、我慢できないときってありますよね。でも実はイライラや怒りはコントロールできるもの。自分の“イラオコレベル”を把握して、対策術を身に付けませんか。
“イラオコ”はコントロールできます!
喜怒哀楽という言葉があるように、怒りは大切な感情のひとつです。心が健康で、正常に機能している証拠でもあります。何の問題もありません!
他の感情と違い、怒りの感情がやっかいで問題になるのは、相手を傷つける「暴力」(感情・言葉・力の暴力)になるところ。だから、上手にコントロールすることが必要なのです。正しく対処する術を多くの方々に知っていただきたいです。
監修/嶋津良智さん
教育コンサルタント。シリーズ100万部のベストセラー『怒らない技術』(フォレスト出版)をはじめ『子どもが変わる 怒らない子育て』(同)、『7日間イラオコダイエット』(EVO出版)など、著書累計は29冊で150万部を超える。
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あなたの“イラオコ度”はどうでしたか? それぞれの質問に「はい」と答えたあなたに向けて、嶋津さんがアドバイス。参考にして、にこにこスマイルで過ごせる時間を増やしてくださいね。
1 バスや電車、エレベーターがなかなか来ないとイライラする
怒らない体質作りで、大切なポイントは、「自分で変えることができるもの、変えることができないものに」仕分けすることです。この場合、バスや電車やエレベーターが来ないなど自分でどうすることもできなく、イライラしても仕方がないため、“怒り”を感じないで済むように「自分に何ができるか?」という発想に転換をしていきましょう。
2 最近、疲れていたり、寝不足だったり、時間がない
疲れていたり、寝不足だったり、時間がなかったりすると、普段何でもないようなことでも、すぐに“イラオコ”しがちになってしまいます。育児中はこの3つに当てはまる人が多いと思いますが、基本、育児中は普段より“イラオコ”しがちと意識した方がいいかもしれません。
3 感情とは感じることなので、コントロールできないと思う
例えば「気をつけてね!」って言ったのに、子どもがジュースをぶちまけたら…なんと声をかけますか?
次に、「気をつけてね」って言ったのに、ママ友の子どもがジュースをぶちまけたら…なんと声をかけますか。「相手が誰か」によって、意外と冷静にコントロールできていませんか? 子どもの行動に心の中でイラッとしてもそこまでは何の問題もありません。でも、その後どんな行動を取るか、それはあなたの考え次第で変えていくことができるのです。
4 子どもに怒って、どなることがある
怒りは人間が生きていくうえで非常に大切な感情の一つです。イラッとする気持ちを自分で止めることはできないし、そんなことをする必要もありません。しかしながら、これらの感情をコントロールすることはできるのです。子育てには「イライラ」が付き物ですが、この感情を上手にコントロールすることこそが、“イラオコダイエット”の第一歩かもしれません。
5 子どもは親の言うことを聞くべきだと思う
あなたの期待、価値観、思い込み、「こうあるべき」という考えが原因でイライラすることが多くないでしょうか? 「こうあるべき」を減らすことであなたのイライラも減っていきます。
6 「いい加減にしなさい」「ちゃんとしなさい」という言葉をよく使う
「いい加減」とはどんな加減でしょうか? また「ちゃんと」とはどのような状態でしょうか? 大人でもよく理解できていない言葉は、子どもにも意味が伝わっていません。引き出したい行動を明確にして、その行動を引き出すために、どのような言葉で伝えていくのがいいのかを意識し、伝わるコミュニケーションでイライラを軽減させましょう。
7 「怒る」と「叱る」の違いを理解できない
「怒る=暴力=自己満足=不要な怒り」です。
「叱る=教育=他者満足=必要な怒り」です。
8 怒りたい時に怒らないと、イライラしてストレスがたまってしまうと思う
この質問は、「怒る」ということと、「ストレスがたまる」ということの、相関関係を誤解しています。怒らないことによってストレスがたまるのではなく、怒るという感情に乗っけて、伝えるべきことを伝えないことによってストレスはたまるのです。ストレスをためないためにも、「怒り」の感情を上手に伝えましょう。
9 心理学の世界では、感情は第一感情と第二感情の2段階に分別。
「怒り」は第一感情?
人間はいきなり怒ることはありません。「怒り」という第二感情の前に必ず不安・心配・困惑・落胆・悲しさ・虚しさというようなネガティブな第一感情が存在しています。もし、あなたが「怒り」を感じてしまったら、必ず第一感情を考えてみるようにしてください。
10 子どもが迷子に。すぐに見つかったのですが、その時、あなたは子どもに何と言う?
「あれだけ言ってたのにどこ行ってたのよ!」と言うあなた。このケースでは心配・悲しさの第一感情があるかと思います。しっかり第一感情を伝え、無駄な“イラオコ”を減らしていきましょう。
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締め切り:3/16(水)
応募方法
はがき、またはメールで応募を。〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、はがき、またはメールで下記の宛先まで応募を。
・はがき
〒640-8557(住所不要)
和歌山リビング新聞社
「イラオコダイエット」係へ
・メール
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