全国健康保険協会が2018年度から導入している「インセンティブ制度」は、健康増進や医療費の抑制に関する取り組みを、健康保険料率に反映させる制度です。健康診断の受診率など5つの評価指標に基づき、全支部をランキング付けし、順位に応じたインセンティブ(報奨金)により、健康保険料率を引き下げることができます。3回目となる今回、和歌山支部は全国22位でした(20年度の実績)。
インセンティブ付与の仕組みは、全支部の健康保険料率(後期高齢者支援金の部分)の中の一部を制度の財源とし、上位過半数に該当した支部へ、順位に応じた報奨金を分配します。上位に該当するほど健康保険料率への影響が大きいインセンティブ制度では、実績だけでなく、伸び幅や伸び率も評価の対象で、現在(21年度)の取り組みが2年後(23年度)の健康保険料率に影響します。
健康保険料率の引き下げに向けて、さらに上位を目指していくためにも年1回の健診受診や保健指導への参加(該当者だけ)、要治療の判定が出た場合は医療機関を受診するなど、健康保持・増進に向けた取り組みをお願いします。また同支部は、医療費抑制の指標である「後発医薬品(ジェネリック)の使用割合」が全国で最下位です。病院や薬局でもらう薬をジェネリックにできないか相談してみましょう。
(全国健康保険協会和歌山支部企画総務グループ)
関連キーワード