毎日生き生き健康通信vol.22
季節の変わり目は要注意!
秋に気を付けたいぜんそく
- 2021/10/21
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
寒暖差や花粉・ダニが発作の原因に
ぜんそくは、気道の慢性的な炎症が原因で、せきや痰(たん)、息苦しさの症状が現れる病気です。呼吸をするときにヒューヒューゼーゼーと音が出る喘鳴(ぜんめい)や、夜中から明け方にかけて出る激しいせきは、ぜんそくの典型的な症状といえます。
ぜんそくには、アトピー型と非アトピー型があります。アトピー型は特定のアレルゲン(抗原)、例えば、ダニやカビ、ほこりなどを吸い込むことで発作が起きます。非アトピー型は風邪やインフルエンザなどのウイルス、たばこ、過労・ストレス、肥満など、原因が多岐にわたることが特徴です。
また、ぜんそくの発作は、季節の変わり目に起きやすいとされています。秋は、日々の寒暖差や、朝晩と日中の温度差が大きく、台風などによる気圧の変化も多い季節です。このような温度や気圧の急激な変化は、非アトピー型のぜんそく発作を誘発すると考えられています。
アトピー型ぜんそくも秋に要注意。ブタクサなど草花の花粉が飛びやすく、夏季に繁殖したダニの死骸やふんも発作の引き金になります。
ぜんそくは慢性の病気であるため、長期的に症状をコントロールすることで発作を抑えることができます。しかし、原因が多彩なことから治療法もそれぞれに異なるため、呼吸器科やアレルギー科の専門医の下で、ぜんそくの原因を突き止めることが肝心です。
ぜんそくの判断の鍵の一つとなるのは、「せき」です。せきの持続期間が2カ月以上超えると「慢性」と見なされて感染症以外の病気が疑われ、ぜんそくやアレルギーによるせきの可能性が高くなります。せきの出る時間帯や季節、生活習慣、既往歴、喫煙歴などさまざまな要因を照らし合わせ、ご自身に合った治療法を見つけましょう。信頼できる医療機関で定期受診をし、ぜんそくと上手に付き合えば、生活の質を向上させることができるはずです。(辻本直貴)
店舗名 | 和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科 |
---|---|
電話番号 | 073-476-5676 |
Webサイト | https://wakayama-naika.com/ |
住所 | 〒640-8341 和歌山市黒田95-5 |
診療時間 | (月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00 ※水曜日・土曜日9:00-13:00 |
関連キーワード