8月21日は献血の日 私にできる 人助け
- 2021/8/19
- フロント特集
献血をしたことはありますか? コロナ禍でも日々献血が必要とされています。また、会場の密を避けるためにも、今はウェブで事前予約ができるようにもなっています。現在の献血事情を知るとともに、コロナ対策をしながら私たちにできることを考えてみましょう。
昨年度、和歌山県の献血率は全国2位
献血者を安定して確保するために
ご存じでしたか? 8月21日は「献血の日」。1964年8月21日に、輸血用の血液を献血で確保する体制が確立されたことにちなんでいます。
昨年来のコロナ禍で献血者の減少が懸念されてきました。「和歌山県も例外ではなく、昨年4~5月には医療機関からの血液製剤のオーダーに応じられないかもしれないという厳しい状況に陥りました。献血の歴史が始まって約80年、経験したことのない事態でした」と振り返るのは、和歌山県赤十字血液センター献血推進課の担当者。「そんな中、白血病から復帰を果たした競泳の池江璃花子選手がSNSで協力を呼びかけたり、テレビで献血が取り上げられたりすると、直後は献血協力者がぐっと増えました」。このような影響に助けられ、全国的に前年度の献血者を上回る結果となりましたが、和歌山県では安定的な献血者の確保が難しい状況でした。
「献血で作る血液製剤には有効期間があり、献血していただいた血液を無駄にしないよう、かつ需要量を確保できるように、私たちは毎月の採血計画を立てています」と、担当者は説明。和歌山県で必要とされる献血者は1日に140人。同センターの献血バスは、主に平日は企業や事業所、週末には人手が多いスーパーを訪ねて協力を呼びかけていますが、新型コロナの影響を受け、昨年度は約100社の企業・事業所から献血活動の中止や延期の申し入れが相次いだそうです。
「その代わり平日もスーパーに配車し、協力を呼びかけてきました」。そのかいあって、2018年から全国2位を記録している和歌山県の献血率を、昨年度もキープ。その数字は一昨年から0・4ポイント増え、1位に0・1%の僅差に迫りました(下表参照)。「ボランティア精神が強い県民性の表れだと思います。有り難いことです」。40・50代が全国トップ、今後は、これからを担う10~30代の献血率を上げていくのが課題です。
コロナ禍でも、献血は日々必要です。これを機に“献血”を知り、協力をしませんか。約40分の献血で救える命があります。リビング和歌山は9月に“ 献血応援キャンペーン”を実施します。詳しくはページ下部へ!
Q 献血は誰でもできるの?
16歳~69歳の健康な人で、基準を満たす人なら誰でも献血できます。 ただし、献血の種類によりその基準が異なり(表参照)、また当日の問診結果により献血できない場合もあります。
※その他、当日のヘモグロビン濃度の基準やそれぞれに1年間に献血出来る回数が決まっています。また、65~69歳の人は60~64歳の間に献血経験がある人に限られます
“予約”がニューノーマルに
Q Withコロナ、献血時に気を付けることは?
●会場では
必ずマスク着用で。会場では、備えられている消毒液で手指消毒をし、入り口で体温を測定します。会場での混雑を避けるためにも、できるだけ、予約をして献血に出かけるようにしましょう。※予約の方法は「献血は予約ができます」の項目を参照
新型コロナウイルスのワクチン接種に関して
ワクチンを接種してから、48時間以内は献血できません。ワクチンを接種したことがある人は、献血受付時に伝えてください。
新型コロナウイルスに感染した人、また、感染が疑われる人は下記の注意事項を確認してください。
以下に該当する人は献血できません
(2021年8月16日現在)
●新型コロナウイルス感染症と診断された人または、PCR(抗原・抗体)検査で陽性になったことがある人
●感染が疑われてPCR(抗原)検査を受け、結果は陰性だが、検体採取日から4週間以内の人
●何らかの理由で新型コロナウイルスの検査を受け、直近の結果が判明していない人
●4週間以内に濃厚接触者とされた人
●味覚や臭覚の違和感を自覚する人
●海外から帰国して4週間以内の人
Q どこに行けば献血できるの?
JR和歌山駅前にある「献血ルーム」や献血バスでできます。
●和歌山駅前献血ルーム
和歌山県赤十字血液センターが運営しています。8月31日までは学生限定キャンペーンとして「夏休みに献血ルームに行こう!」を実施中。献血をした学生(高校・大学・専門学校生など)は、学生証を提示すると駄菓子セットがもらえます。また、曜日により献血者にプレゼントが用意されたイベントが行われていて、8月中の月曜は先着35人限定で玉林園の「グリーンソフト」がもらえます。
受付時間 |
全血献血 |
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定休日 | 金曜 |
住所 | 和歌山市美園町5-1-2 新橋ビル5階 |
電話 | 0120(927)595(電話で予約できます) |
●移動献血会場(献血バス)
同センターの献血バスが、和歌山県内各地で連日献血を実施しています。毎月の運行スケジュールは、前月末ごろにホームページで公開。確認して、最寄りの実施会場で献血に協力を!
運行スケジュール |
和歌山県赤十字血液センターのホームページ(https://www.bs.jrc.or.jp/kk/wakayama/)から、「献血バス運行スケジュール」へ |
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●献血は予約ができます
新型コロナウイルスの感染拡大などを受け、献血会場や献血ルームが混雑するのを避けるため、ウェブで事前予約ができるようになっています(現在、予約できる全血献血は400mL)。
混雑を避けることができるだけでなく、当日、予約者は優先的に受け付けてもらえるので、待ち時間の短縮にも役立ちます。※予約は前日午後5時まで
予約をするには…
ラブラッド会員になると、ウェブ予約ができます。会員登録をすると特典や便利な点が多いので、下記をチェック!
お問い合わせ | 073(499)7762 和歌山県赤十字血液センター (祝日除く月~金曜 午前9時~午後5時) |
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2018年に始まった献血ウェブ会員サービス「ラブラッド」。2013年10月1日以降に献血をしたことがある人で、献血者コード(献血カード)がある人なら、誰でもPCやスマホから登録できます(ガラケー、らくらくスマートフォンなどには対応していません)。
会員になると…
●PCやスマホで献血予約できる
●ポイントがたまる
予約時、献血時などにポイントがたまり、たまったポイントはグッズと交換
●血液検査の通知が早い
献血時に希望すると通知してもらえる血液検査の結果が、はがきで届くよりも早くウェブで確認できます
●会員限定のキャンペーンや特典案内が届く
会員登録はこちらからhttps://www.kenketsu.jp/
※登録には献血者コードが必要です 献血カードを用意して、アクセス!
9月18日土~25日土
和歌山リビング新聞社は、コロナ禍の献血を応援するキャンペーンを9月に実施。下記日程の移動献血バス会場に予約をして、その当日献血に協力してくれた読者にキクロンスポンジたわし2個をプレゼント。また、和歌山県赤十字血液センターから記念品も贈られます。“予約をして献血へ”が、これからのスタイル、この機会に始めませんか。
会場と日程
●イズミヤ紀伊川辺店
9月18日(土)
●イオンモール和歌山
9月19日(日)、20日(祝)
●メッサオークワガーデンパーク和歌山店
9月19日(日)
●和歌山市役所
9月22日(水)
●イズミヤ和歌山店
9月22日(水)
●スーパーセンターオークワセントラルシティ和歌山店
9月25日(土)
どの日程も時間は
午前10時~12時、午後1時~4時半
予約の方法
電話で予約
和歌山県赤十字血液センター献血推進課 | 073(499)7762 祝日除く月~金曜午前9時~午後5時 |
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ウェブで予約
ラブラッド会員になって(「ラブラッド会員とは?」の項目参照)
ウェブページの「献血を予約する」から
「日付」または「県名」を選択し、「移動献血会場」を選ぶと会場が表示されます
希望の会場から、献血の種類と日程・時間を選ぶと予約できます
※予約ができるのは全血献血400mLです
キャンペーンの対象は上記会場と日程に限ります。会場・日程を確認して予約してください
予約締め切り日
各会場の実施日前日の午後5時
【協賛】キクロン