あなたのファミリーヒストリーは?家系図づくりに挑戦!
- 2021/8/5
- フロント特集
なかなか深掘りする機会がない、“わが家の歴史”。お墓参りなど、先祖に思いをはせることが多い夏休みに、家系図づくりに挑戦して、ご先祖さまの人物像を調べてみませんか。リサーチしていくうちに、祖父母や親、親戚が明かす意外なエピソードに驚くかも!
わが家のヒストリーにドキドキ、ワクワク
“いざ”というとき、円滑な相続のヒントにも
核家族化が進み、家族の“つながり”が薄れつつある昨今。「家族の歴史」や「ご先祖さま」について知る人は多くないでしょう。この夏休み、家系図づくりに家族でチャレンジして、今まで知らなかったご先祖さまについて調べてみませんか。
家系図作成サービスを事業展開するファイナンシャルプランナー・寺田尚平さんは、「ご先祖さまの数は一代上で2人、二代で6人、三代で14人…二十六代までさかのぼると、なんと1億3400万人に。日本の人口を超える壮大な数になります。この中から一人だけでも欠けると自分は存在しません。家系図を作成することは、家族との絆を深め、自分自身を振り返る、とても重要なことです」と話します。
さて、ではどのようにして家系図づくりをすればよいでしょうか。まずは祖父母から話を聞いたり、戸籍を調べたりするところから始めてみましょう。「なんだか難しそう…」とは思わずに、子どもは夏休みの自由研究、大人は将来の相続についてちょっぴり考える機会にも。調べてみて分かる、ご先祖さまたちのヒストリーにドキドキ、ワクワク! 家族三世代で楽しんで。
実は家系図を作ることは、相続対策としてのメリットも。「“いざ”というとき、スムーズに相続手続きを行うためには、家族や親類についてよく知り、コミュニケーションを図ることがとても重要。家系図づくりは、円満な相続の第一歩になります」と、寺田さんはアドバイス。自分とつながりのある“今を生きる人たち”との絆を深めるきっかけにも。
次項では、リサーチ方法と実際の作り方について詳しく紹介します。ご先祖さまについて知った後は、家族一同、感謝の気持ちでお墓参りへ。
ご先祖さまを探って、知る
まずはリサーチ
家族や親類に聞く
まずは“人”から情報を収集してみましょう。 “名前の記録”だけではなく、ご先祖さまたちの人柄や暮らし、どんな仕事をしていたかなど…。資料では分からない、人物像をさらに深掘りできます
墓石
墓石には、お墓に眠っている故人の名前や没年月日、享年が彫刻されている場合があるので要チェック。ですが、“赤文字”で彫られている名前は、存命中の人なので注意して
過去帳
過去帳は、故人の氏名や没年月日、享年などの情報が記されている仏具。“家やその本家が管理するもの”と、“お寺で管理しているもの”があり、はるか昔の記録を発見することも可能です
戸籍を取得
「正確性」を重視するなら、市町村役場で、戸籍謄本・除籍謄本(注釈・下記参照)を取得するのがおすすめ。現時点で取得できる戸籍は、1886(明治19)年以降のもの。法律により、現在ある除籍謄本は150年間保管することになっていますが、2035年以降は、古いものから破棄されるので急いで!
Point
戸籍謄本、除籍謄本って?
出生してから死亡するまでの身分事項が記載されている戸籍。一組の夫婦と同じ氏の未婚の子で編成されている「戸籍謄本」と、戸籍に記載されている人が死亡、婚姻、離婚、養子縁組などの理由で除籍となり、在籍している人が誰もいない「除籍謄本」があります
家系図の作成
●作り方
①紙(A2サイズ)とペン、ふせんを用意
②先祖の名前をふせんに書き、系譜順に並べる
③家系図を紙に記入(下記参照)
Advice
追加・削除が簡単にできる「エクセル」や、無料で利用できる「家系図作成ソフト」などもおすすめ!