口から始まる健康づくりvol.37
マスク下、口で息をしていませんか
呼吸と口の健康の関係
- 2021/4/22
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
鼻呼吸を意識する習慣付けや
口周りの筋肉を鍛えることで予防を
花粉だけでなく黄砂やPM2.5などの飛来により、アレルギー症状や鼻炎に悩む人が増加しています。鼻でうまく呼吸ができないと、口呼吸になり、体のさまざまな部分に影響を及ぼします。鼻呼吸の場合、外気は鼻を通ることで、細菌やウイルス、ちりなどが排除され、加湿・加温された状態で気道へ送られます。しかし、外気が口から入る場合は、それらが冷たい空気とともに直接入り込んでしまうため、風邪や感染症、アレルギー症状などを引き起こしやすいといわれています。今回は、口呼吸と口腔環境の関係について話します。
口の中は、常に唾液が出ている状態が正常。唾液には自浄作用があり、細菌から口腔を守っています。しかし、口呼吸をしていると口の中が乾燥し、唾液が十分に行きわたらず、虫歯や歯周病を引き起こす可能性が高まります。また、口の中の乾燥は、歯に汚れを付きやすくし、黄ばみ、口臭の原因にも。
また、口呼吸は歯並びや表情などにも影響を及ぼします。歯並びは、舌による内側からの圧力と、唇や頬の筋肉による外側からの圧力のバランスにより整えられます。慢性的に口呼吸が続くと、出っ歯や受け口になる場合が。また、口の周りの筋力が足りず口呼吸が習慣化している人には、ポカンとした覇気のない表情もよく見られます。
「無意識に口呼吸をしているかも」と思う人は、口呼吸チェックリストを確認してみましょう。マスクをしていると息苦しさから口が開きがちになり、口呼吸をしてしまっていることも。無意識の口呼吸を防ぐためには、普段から鼻呼吸を意識したり、口の周りの筋肉・口輪筋を鍛えておくことが重要です。「あいうべ体操」など口の運動をする他、市販のトレーニンググッズを使って楽しくエクササイズするのもおすすめです。
眠っている間の口呼吸を予防するには、サージカルテープや市販のマウステープを使って口を閉じるのが効果的。鼻呼吸が促されることで、いびきの予防にもなります。
(川崎豪彦)
口呼吸チェックリスト
□ 意識せずにいると口が開いている
□ 唇が乾燥しやすい
□ 下唇が厚い、または突き出ている
□ 唇を閉じようとするとあごに力が入り、 梅干し状のしわができる
□ 睡眠時、いびきをかいている
□ 起床時、のどがカラカラになっている
□ 口臭がある
上記のうち、一つでも当てはまるものがあれば、無意識のうちに口呼吸をしているサインかもしれません
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