信頼して依頼できる業者を見つけよう
念願のマイホーム、注文住宅で新築するなら、家具もオーダーメードで、とことんライフスタイルにフィットする住まいを追求してみては。創業1868(明治元)年、社員大工の匠の技で多くの日本建築をつくり続け、「和歌山100年企業表彰」も受けた「大彦」(和歌山市網屋町)の7代目・野上浩幹さんに、「造作(オーダーメード)家具」のメリットとデメリットを尋ねました。
「造作家具は、部屋の大きさにぴったり合わせられるので、無駄なスペースがなく、空間に統一感が生まれます。特に床面積があまり広くないおうちだと、造作家具の方が空間が広く使えます。また、昨今は防災の観点から選択される方も少なくありません」と野上さん。キッチンの背面収納や本棚、テレビ台、テーブルなど、何でもジャストサイズで自分仕様にできるのが造作家具の魅力。でも、費用もそれなりにかかりそう…、そんな声が聞こえてきます。
「こだわった“置き家具”を一式買いそろえるより値段はかからないかも。造作家具は修理ができ、長く使えます。何もかも造り付けにすると費用がかかるので、当社では、施主の希望を聞きながら、設計段階で適材適所に適量の造作を提案しています」と、野上さんは言います。
“真新しいおうちは造作家具で”と考えているなら、住宅会社と契約する前の見積もりの段階でその意思を伝えましょう。業者によっては造作家具の制作を得意とするところもあれば、注文は受けても専門の会社に外注するところ、受けていないところもあるので、“パートナー探し”の時点で、対応できるかどうかの確認が必要です。「造作家具は技量のある大工でないと作れません。家具職人に依頼すると大工以上のレベルの家具ができますが、それだけコストもかさみます」とのこと。
さらに、野上さんは、「造作家具は、一度設置すると動かせません。生活動線はもちろん、子どもの成長や自身が年をとったときのこともしっかり考えて、後悔のないように」と話していました。
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