“災害に強い家”は土地・建物+家の中も
新築、リフォームだからできる
住まいの災害対策

東日本大震災から10年。先日、和歌山市でも震度4の地震が発生し、その揺れに恐怖を感じた人も多いのでは。一方、地球温暖化の影響で年々台風の勢力が強まり、全国各地で風雨被害が起きています。“災害に強い”は、イマドキの家づくりの重要な要素。土地探しはハザードマップを参考に、耐震については住宅メーカーに任せるとして、今回は「新築・リフォーム時に考えたい住まい(家の中)の災害対策」について、整理収納アドバイザーで防災士の資格も持つ増田もとこさんに聞きました。

【プロフィル】「アレンジ収納ラボ」代表。整理収納アドバイザー、防災士などの資格を保有

 スッキリ暮らしたい、でもモノは増えるばかりだし収納にも限度があって、備蓄品までなかなか。家具も固定すると見た目がイマイチ…、というのが皆さんの悩みではないでしょうか。「これから新築する、リフォームする人は、それらの悩みがすべて解消できる格好の機会です」と増田さん。

 家具の転倒を防止する固定具がスタイリッシュな暮らしの邪魔をするなら、設計段階で家具の配置を決め、壁の下地補強を施せば、ビスでしっかりと固定ができて見た目問題はクリア。絵画や時計などの壁掛けも下地補強で対応可能です。また、高さがある食器棚や本棚などは造作家具にするのも一つの方法。「ただし、中身は飛び出す可能性があるので、ソフトクローズ機能や耐震ラッチの取り付け、ガラス扉は避けるなど細部までこだわって」と。

 収納容量&備蓄品の問題については、せっかく新しいおうち、手直ししたおうちに住むのだから、まずはモノを整理してみては。家の中がモノで散乱していると、避難時の進路を妨げます。「モノを増やさない努力も必要ですが、トイレットペーパーは5倍巻きのものにするなど備蓄品は工夫次第で狭いスペースでも収納できます。今は地震に加え、昨今頻発している水害への備えの観点から、適材適所への分散備蓄が推奨されています」とのこと。

 最後に、「サッシの耐候性が向上しているので雨戸やシャッターをつけない家が増えていますが、台風だけでなく防犯対策にもなります。念願のマイホーム、機能やデザインに加え、安心にも目を向けて!」と増田さんは話していました。

ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る