NHK朝ドラ「おちょやん」
高笑いはいつ?
視聴率が伸び悩んでいる今作のNHK朝ドラ「おちょやん」。これは、浪花千栄子さんの生涯をフィクションで描いた作品だ。主役・杉咲花の演技も素晴らしいし、大阪弁も完璧。でもなぜ苦戦しているのか? 一つに、大阪コテコテへの拒否感だろう。松竹新喜劇の礎を築いた浪花千栄子のドラマは、きっとコテコテのお笑いだろうと感じる関東の人も多い。実際は、朝ドラにふさわしく、明るく楽しいドラマなのに、そのイメージを拭い去れない理由は、新型コロナだ。開始が2カ月後ろにズレたこと、そしてコロナ禍で広報活動が思うようにいかなかった。以前の朝ドラのように、どのような内容か、ちゃんとPRできなかったのが痛い。また、コロナ禍で、通常の朝ドラより放送回が短縮されるのも影響が。つまり話の展開が、いつもの朝ドラよりも少し早すぎるのだ。とはいえ、浪花千栄子の激動の人生は、ここからがドラマチックに。きっと怒とうの展開になるに違いない。しかも今作の脚本家は、あの「半沢直樹」を書き上げた八津弘幸。半沢ばりに“視聴率の倍返しだ”と巻き返しを図るだろう。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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