形成外科診療ナビvol.3
手足の”むくみ”

むくみとは余分な体液がたまり、手(腕)や足が腫れぼったく感じられる状態です。手足が疲れる・だるい・重いなどの症状に悩まされていませんか? このような症状に悩まされる人が日本では50%以上いるといわれています。むくみの原因は心臓や腎臓の病気などさまざまですが、最近ではリンパ浮腫によるむくみが大変増えています。

リンパ浮腫とは、体液であるリンパ液の流れが悪くなることで発症するむくみのことです。心臓から送り出された血液は体中へ染みわたった後に、静脈とリンパ管を通って心臓へと戻ります。しかし、何らかの損傷(例えば、手術やケガ)によりリンパ管の機能が低下すると、心臓まで運びきれないリンパ液が腕や足にたまります。これがリンパ浮腫によるむくみで、一度発症すると日常生活に制限が出てきますが、現状ではむくみが重症になるまで放置されています。

当院では、リンパ液の渋滞を解消するために静脈へバイパスする手術(スーパーマイクロサージャリー=リンパ管静脈吻合・ふんごう、図)を行っています。

リンパ浮腫には早期手術が有効です。早めの受診をおすすめします。

(和歌山県立医科大学附属病院形成外科 教授・朝村真一)

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