1%の違いが年々積み重なると…
和歌山県宅地建物取引業協会の協力で展開している「私、家を建てたいんですけど…」シリーズ。前回に引き続き、広報啓発委員長の岩端芳則さんに変わって、協会員で住宅ローンの代理店も手掛けている吉松三喜さんが、資金計画について解説します。
「今回は、金利の話をしますね。前回、住宅ローンは“組める金額”ではなく、“返せる金額”を! とお伝えしましたが、仮に3000万円借りるとしましょう。ざっと計算して、金利が1%違うと月々の支払いが約1万5000円変わってきます。年間で18万円、さらに30、35年と積み重なると…」と吉松さん。
住宅ローンは、銀行など民間金融機関の融資、住宅金融支援機構と民間が提携した「フラット35」、財形貯蓄融資などの公的融資があり、金利タイプは、「固定金利型」「変動金利型」「固定期間選択型」の3種類、返済方法は、「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類。「金利の設定は固定より変動の方が低く、特に今は“超低金利時代”で、変動金利の利率は最も低いもので0・3%台、固定金利でも1%を切るものが出てきています。まぁこれは極端な数字で、一般的には変動で0・7%、固定で1・3%くらいですかね」と説明します。
金利だけで判断するならば、「変動金利型」に心を奪われますが、変動の金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直され、景気が好転したら金利が上昇し、返済額もアップします。一方、「固定金利型」は、景気に左右されることなく完済するまで金利は一定なので、返済計画は立てやすいですよね。
「どちらがどうかはその人次第ですが、例えば、借入額が少なくて貯蓄もあるなら変動もありだと思いますし、老後まで“安定”を求めるなら固定の方が良いでしょうし…」
資金計画を立てて、住みたい場所、建てたい家のイメージが膨らんできたら、金融機関で住宅ローンの事前審査を申し込み、本当にお金が借りられるのかを確認しましょう。事前審査は誰でも無料で受けられます。
不動産に関する相談は宅建協会まで
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