出産体験を語り合う「バースカフェ」
命の大切さを分かち合う
トーク、映像鑑賞、対話を通し
出産の感動や思いを共有
出産体験などを語り合い、命の大切さを分かち合う「バースカフェ」。平成22年ごろから、詩人・社会活動家として活動する神戸市の瀬川映太さんの呼びかけで始まり、全国的に広まっています。
「出産体験」をテーマに、トークを聞いたり、映像を見たり、また、グループで対話をしたりしながら、命の大切さや誕生の神秘、生まれてきた意味などへの思いや感動を共有していきます。
和歌山での本格的な開催はまだですが、今年11月に実施された「バースカフェ全国一斉フェスティバル」の一環として、和歌山市に住む沖都さんが初めて、自宅を会場に少人数のバースカフェを開きました。
沖さんは3人の子どもを育てる母親。末の子が障害を持って生まれたことから、出産や命の誕生について深く知りたいと思うようになり、「子どもが生まれてくる〝場〞に関わることをライフワークにしたいと考えるようになりました」と言います。そんな時、バースカフェを知り、「一方的に話を聞くのでなく、みんなで思いを共有し、命について考える」ところに賛同し、和歌山での開催に動き始めました。
子育て中の母親が呼びかけ
来年3月に和歌山市で開催
11月の会に8人の女性が参加。「子どもが生まれた時の感情が思い出され、抱きしめてあげたくなった」「自分を選んで生まれてきてくれたのだと感謝した」といった声が寄せられました。沖さんは、「共感したり、あるいは気付かないうちにふたをしてしまっている気持ちがあふれてきたり。感動もしんどさもいろんな思いを吐き出せる場になりました」と話します。
来年3月5日(木)に、和歌山市で初めての本格的な「バースカフェ」を開催する予定(時間、場所は未定)。プロデューサーの瀬川さんのほか、ナビゲーターに田辺市の助産師・坂本フジヱさんを迎えます。
「普段はあまり、出産や育児について深いところまで話す機会は少ないと思います。バースカフェはゆっくりと自分の気持ちを話せる場です。限られた人たちの中だからこそ、壁を低くして閉じ込めてきた思いを声にすることができるのだと思います。涙のストッパーをはずしてすっきりとした気持ちになってもらえたら」と話しています。
問い合わせ | 沖さん |
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電話 | 073(461)5053 |
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