1人当たり最大5000円分 マイナポイントをもらおう

 唐突ですが皆さん、上限5000円分のポイントがもらえる「マイナポイント事業」はご存じですか? 7月からその申し込みがスタートしています。ただし、ポイントをもらうには、「マイナンバーカード」と「キャッシュレス決済」が必需。仕組みを解説するので、ぜひ!

消費活性化策「マイナポイント事業」
9月以降ポイント付与、利用が可能に

 昨年10月、消費税率引き上げに伴う需要平準化対策として、政府の「キャッシュレス・消費者還元事業」がスタートしたのをきっかけに、キャッシュレス決済を利用し始めたという人も少なくないはず。しかし、同事業は今年6月で終了。それに代わる新たな施策として、今年9月から始まるのが、「マイナポイント事業」です。「国が実施する消費活性化策の一つで、マイナンバーカードの普及促進と、キャッシュレス決済のさらなる普及が目的です」と、和歌山市市政情報課班長・中村志郎さんは説明します。

 では一体、「マイナポイント事業」で私たちは、どのような“恩恵”が受けられるのでしょうか。「簡単に言うと、マイナンバーカードとひも付けしたキャッシュレス決済のポイント還元制度で、還元率は25%。チャージ・買い物で1人当たり上限5000円分のポイントが国から付与されます」と中村さん。実際にポイントを受け取って使えるのは9月以降ですが、そのための申し込み(キャッシュレス決済事業者の登録)が7月から始まっています。ただし、手続きができるのは、マイナンバーカード所有者で、キャッシュレス決済が使える人だけ。下記チャートで“条件”をどこまでクリアしているか確認を。「マイナンバーカードでつまずいた人はまずは申請から。交付まで1カ月強かかります」と和歌山市市民課企画員の坂口勝彦さんは注意を促します。

マイナポイントの取得
あなたに必要な手続きは?

マイナポイント予算は4000万人分
マイナンバーカードは健康保険証にも

 ところで、ここまで「マイナンバーカード」について知っていることを前提に話を進めてきましたが、ご存じですよね? マイナンバーは、日本に住民票を有するすべての人(外国人も含む)が持つ12桁の番号で、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理するために、2015年に国が制度化。その際、番号を通知するために送付されたのが「通知カード」(下記①)で、これは「マイナンバーカード」ではありません。「マイナンバーカード」(下記②)は、本人の申請により交付され、公的な身分証明書になる他、自治体サービスや国税電子申告・納税システムなどにも利用できます。

また、来年3月からは健康保険証としても使えるようになる予定で、政府は運転免許証との一体化の検討も始めました。

 4000万人分の予算が計上されている“マイナポイント”をもらい損ねないためにも、このタイミングで作ってみてはいかがでしょうか。

 A 市役所窓口で マイナンバーカード申請

 個人番号カード交付申請書を紛失した人は、市役所などで交付申請書が再発行できます(本人確認書類1点必要)。または、マイナンバーカード総合サイトから書類・封筒をダウンロードして郵送手続きも可。マイナンバーカード用の写真は自治体によってはその場で無料で撮影、申請時に必要書類*を持参すれば、本人限定郵便でカードを受け取ることもできます。

*通知カード、本人確認書類2点(うち顔写真付きのものが1点)、持っている人は住民基本台帳カード(みらいカード)

 B オンライン・郵送で マイナンバーカード申請

 5年前に送付された通知カードと一緒に、個人番号カード交付申請書を保管されている人が意外と多いのだそう。その場合は、スマートフォンなら申請書にある2次元コードから、パソコンならマイナンバーカード総合サイトから「申請書ID」を入力して申請が可能。顔写真はデータで準備を。郵送は、申請書に写真を貼り付けて投函。

 C 市役所窓口・端末で マイナポイント予約・申し込み

 スマートフォンやパソコンで手続きができない人は、市町村窓口で対応してくれます。また、7月から郵便局・コンビニ(マルチコピー機・ATM)・携帯ショップなどに、マイナポイントの予約・申し込みのための端末が設置されます(約9万カ所に順次拡大予定)。ただし、申し込みにはキャッシュレス決済が必須条件。Eもお忘れなく

 D 専用アプリ・ソフトで マイナポイント予約・申し込み

 マイナポイントの予約には、マイナンバーカードと、マイナンバーカードの申請時か受取時に設定した「パスワード(4桁の暗証番号)」が必要です。専用のアプリ・ソフトをダウンロードして、手順通りに進めていくと、「マイキーID」が発行されます。これで予約は完了。続いてFの作業へ(キャッシュレス決済未利用の人はEへ)

 E キャッシュレス決済の 利用手続き

 クレジットカード・デビットカードはカード会社、銀行で、電子マネー・プリペイドカードは、お店の窓口・券売機(発行手数料など必要)などで入手できます。スマートフォン決済(◯◯ペイ)は、アプリをインストールして手続きをしてください。マイナポイントの付与は、本人名義のキャッシュレス決済サービスが必要です(未成年を除く)。

 F マイナポイント 申し込み

 すでに「マイキーID」を発行済みの人は、Dの専用アプリ・ソフトから、マイナポイントをもらうキャッシュレス決済事業者を1つ選択します。9月以降、「前払い(チャージ)」または「物品などの購入」のどちらでポイントが付与されるか、また付与されるタイミングやボーナス特典は決済サービスによって異なるので、選択の際に確認してください。

マイナンバーカード申請の行政窓口

和歌山市役所市民課

電話 073(435)1027
受付時間 月~金曜(祝日除く)午前8時半~午後5時15分(木曜は7時まで)※第2・4日曜はマイナンバーカードの休日交付を実施(午前8時半~午後5時15分、事前予約制)、7月の第4日曜は休み

岩出市役所市民課

電話 0736(62)2141
受付時間 月~金曜(祝日除く)午前8時45分~午後5時半 ※7月12日(日)、8月23日(日)はマイナンバーカードの休日交付を実施(午前9時~午後1時、事前予約制)

海南市役所市民課

電話 073(483)8501
受付時間 月~金曜(祝日除く)午前8時半~午後5時15分 ※第2・4日曜はマイナンバーカードの休日交付を実施(午前9時~受け付け11時半、事前予約制)、7月は変則で第1・2日曜、8月は第1・2・4日曜に実施

マイナンバーカード・マイナポイント事業に関する問い合わせ

総務省

電話 0120(95)0178

IP電話など上記につながらない場合050(3627)0952(有料)

受付時間 午前9時半~午後8時(土・日曜、祝日は5時半まで)

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