美しく、やさしい光のオブジェに感動
“竹のように強くしなやかに、根を張って思いをひとつに”。そんな願いを込め、全国で竹のオブジェに明かりがともされます。これは、7月23日(祝)に向けて進む「みんなの想火(そうか)プロジェクト」で、竹に穴を空けてLEDやろうそくでともす「竹あかり」が、全国47都道府県のすべてに設置。竹あかりの演出を全国で手がける「CHIKAKEN」(熊本県)の演出家・池田親生さんが実行委員長を務めています。
もとは、今年開催される予定だった東京五輪に向け、世界から来る人たちを竹あかりで迎えようと、7月23日の全国一斉点灯を目指して企画。しかし、五輪は延期、点灯イベントも開催がままならない状況に。そこで、23日はオンラインイベントとし、日本各地の竹あかりを中継し、動画で配信します。
各都道府県の竹あかりは、それぞれの地域の有志たちによる実行委員会が中心となって設置。和歌山県では、海南市在住の谷正義さんをリーダーとする約10人のメンバーにより準備が進められてきました。
谷さんは、2年前の2018年に広島県であった竹あかりのイベントに発達障害がある娘さんと参加。「美しく、優しい光が感動的で、学校でいじめられてふさぎ込んでいた娘が、この日を境に元気を取り戻していきました。和歌山でも、同じような悩みや不安を抱える子どもたちに生きる希望を感じてもらいたいと思ったんです」。そう話す谷さんは、同年に紀の川市で竹あかりのイベントを実施。地域の大人が竹を切り、子どもたちがドリルで穴をあけて竹筒を制作。竹あかりで彩られた会場ではライブが開催され、交流の場に。さらに、谷さんたちは「アドベンチャーワールド」(白浜町)のパンダが食べ残した竹を活用している縁で同所にも設置するなど、県内に竹あかりを広げてきました。
今年は、7月23日に向け、紀の川市、白浜町など県内10カ所で竹あかりをともせるように準備してきた谷さん。和歌山市ではJR和歌山駅前の広場に設置し、6月9日から点灯が始まっています。7月23日には、すべての場所で点灯が完了し、オンラインイベントでその様子が中継されます(ホームページで配信、下記URL)。点灯は8月9日(日)まで。
また、竹あかりの設置費用などとして、クラウドファンディングで支援を募集中です(詳細はホームページへ)。
和歌山竹あかり実行委員会のホームページ | https://www.takeakariwakayama.com/blank |
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