天気予報の表現 15種で判別⑧
- 2020/5/14
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―私たちの生活に欠かせない天気予報。「晴れ」「曇り」「雨」など、表現方法は決まっているの ?
「天気」とは、降水や雲量などを総合的に表した大気の状況のことです。国際的に96種類定められていて、気象庁では国内用として15種類を使用しています。
―国際基準の中に、日本ではあまり使われていない表現はありますか。
気象条件がそろうことで現れるのが、晴れた日に降る小さな氷の結晶でダイヤモンドダストとして知られている「細氷(さいひょう)」、地面に当たると弾んで音を出す直径5㍉未満の氷の粒「凍雨(とうう)」などです。南極ではダイヤモンドダストが度々見られ、キラキラ舞い落ちる結晶はまさに宝石。言葉では言い表せないものがありました。
―晴れた日…、そもそも晴れと曇りの基準は ?
日本では、空全体の雲が占める割合「雲量」を0~10の11段階に分けて判別。0~1は快晴、2~8は晴れ、9~10が薄曇りや曇りです。
―和歌山県の天気は、北部と南部に分けて発表されていますが境は?
南北に長く、山々に囲まれた和歌山県は、太平洋から暖かく湿った空気が入りやすく、南部の山地では雨がたくさん降る傾向があります。なので、気象や地理、災害の特性などを考え、みなべ町と田辺市を境に北部と南部に分けて発表しています。
―和歌山の5月の天気の特徴を教えてください。
全国的に5月は、3~4日の周期で変わりやすいのが特徴です。高気圧に覆われると快晴となり、日中はかなり気温が上がります。温暖な和歌山県でも夜間になると急激に気温が下がることがあるので、体調管理には気を付けてくださいね。
回答者 | 田中省吾さん 和歌山地方気象台の技官で、日本南極地域観測隊の元隊員 |
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