大河“失速”バブルで急騰
日曜夜8時の攻防戦!?
日曜夜8時。放送局が、最も力を入れている時間帯。だが、NHKが最低視聴率を連発し、客が民放へ流れている。いうなら、大河失速によるバブル。特に「ポツンと一軒家」(ABC系)と「イッテQ」(YTV系)の争いが激化しているのだ。注目なのが番組の冒頭。7時56分、共に前番組が終了。YTVは、すぐにCMへ。一方、ABCは前番組と直結で「ポツンと一軒家」がスタート。そのまま内容のダイジェストを紹介するアバンVTRへ。遅れること約2分、「イッテQ」もアバンからスタート。だが、こちらはすぐにスタジオへ突入し、本編VTRへ。「ポツンと一軒家」は遅れること1分弱後、アバンを終え、VTRへと入った。これは、それぞれの視聴者層に合わせたものだ。SNS世代の視聴者が多い「イッテQ」は、早めのテンポで。中高年視聴者層が多い「ポツンと一軒家」は、ゆったりした作りで始まっていた。視聴率は今のところ、ほぼ互角。が、来年の新大河次第で、勢力図も塗り替わるだろう。出演者の薬物騒動があっただけに、明智光秀のような、謀反を起こせるのかがカギだ。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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